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野々村被告「有罪判決」にも無反応 ひと言も発せず退廷

東スポWeb 7月6日(水)16時49分配信

 日帰り出張を繰り返したとする虚偽の報告で、政務活動費約913万円をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われた元兵庫県議・野々村竜太郎被告(49)の判決公判(佐茂剛裁判長)が6日、神戸地裁で行われ、懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡された。

 4月に行われた第3回公判で、検察は「政務活動費制度の盲点を悪用した犯行」と指摘し、懲役3年を求刑していた。

 白の半袖カッターシャツに黒いズボン、メガネをかけ、白い紙袋を持って入廷した野々村被告に、佐茂裁判長は「金銭欲から犯行に及び、県民に対して高い背信性がある。悪質で一般の信頼を損ねた」と断罪した。

 野々村被告は一昨年に県議を辞め、政務活動費も一括返納している。佐茂裁判長は「現在は真摯な反省が見られない」としながらも、返納時に「一定の反省が見られ、既に財産被害は回復されている」とし「マスコミに大きく取り上げられ、既に一定の制裁は受けた。矯正施設に送るより社会で厚生させるべき」と執行猶予に至った経緯を説明した。

 野々村被告は公判中、一礼する場面こそあったが、裁判長からの問いかけには全て無反応で、ひと言も発することなく退廷した。

 野々村被告は昨年11月の初公判をマスコミの過剰取材などを理由に欠席。1月のやり直し公判では、起訴内容を否認した上に、「覚えておりません」という言葉を繰り返した。その後の公判でも、「医者から解離性健忘症の可能性があると診断された」と訴え「記憶がありません」を連発。疑惑についての説明責任を果たしたとはいえない状況で、裁判所がどのような判断を下すかが注目されていた。

 判決を受け、弁護側は戸谷嘉秀主任弁護人の名で「本日、野々村竜太郎氏に対する判決言渡しがありましたが、今後の方針については、判決理由を検討した上で決めたいと思います」とコメントを発表した。

最終更新:7月6日(水)16時49分

東スポWeb