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伊勢孝夫氏「将来不安な巨人こそ超変革が必要」

東スポWeb 7月6日(水)17時11分配信

 東京ドームで5日に行われたGT戦は由伸巨人が3―2で最下位の金本阪神に勝利した。首位・広島に両軍ともに大きく引き離された状態での対決。わびしい限りの伝統の一戦となったが、その中身も…。本来はプロ野球を特に盛り上げなければならない巨人、阪神を本紙評論家の伊勢孝夫氏が「新・IDアナライザー」でバッサリ斬った。

【伊勢孝夫「新IDアナライザー」】両チームの元気のない戦いぶりを見て「伝統の一戦とは名ばかりか」とまで思った。阪神、巨人のOBは頭を抱えているのではないだろうか。特に阪神は何をどうしたいのか。なかでも疑問は9回の攻撃だ。1点差の無死一塁の場面で北條をそのまま打たせ、空振り三振。金本監督は「表の攻撃だから一気にひっくり返そうと思った」とその意図を説明したそうだが、あの場面は送りバントすべき。

 ビジターということを考えれば逆転までたくらむ気持ちも分かる。しかし、今の阪神打線にその勢いがあるとは到底思えない。北條も将来有望な選手ではあるが、現時点で守護神・澤村からヒットを打つ確率は高くない。やはり確実に二塁に送り、同点にすることが先決。セオリーを無視するとろくなことにならないというよき見本になってしまった。巨人も同じように打線で苦しんでいるが、6回一死一塁から橋本到に送りバントさせた由伸監督と明暗が分かれた。

 借金は最多の9で最下位。就任1年目の金本監督は苦悩の毎日だろうが一人が背負うことではない。作戦を推し進めるのは監督の仕事だが、コーチは進言、助言を行っているのか。監督も人間で、正しいと思うことが裏目に出ることもある。私がヤクルトのコーチ時代、当時の小川監督は「こういうときはどうしましょう」と聞きに来てくれて、よく話し合ったものだ。

 今の阪神の首脳陣は同世代が多く、同じ釜の飯を食った仲でもある。もっと意見交換があっていいはずだが、現役時代スーパースターだった金本監督に“一目置き過ぎ”て遠慮しているように見える。事実上のナンバー2である矢野作戦兼バッテリーコーチは今こそ指揮官に耳の痛いことを言うことも必要だ。また、監督も意見しやすい雰囲気をベンチで作らなければならない。監督やコーチが意見を戦わせている姿を見れば選手も「勝つために必死なんだ」と奮い立つと思う。

 若手選手も心を入れ替えるべきだ。4日はコーチ陣の指示で休日返上で練習したそうだが、本来は選手自らが「練習したいのでお願いします!」と申し出るもの。一人前になるにはやらされるのではなく、率先してバットを振るべき。そんな前向きな姿勢が現状打破にもつながっていくはずだ。

 勝ったとはいえ巨人も心配だ。阿部、村田がスタメンに名を連ねているのは寂しい。もっと若い選手が出てこないと近い将来、厳しい状況になる。巨人こそ超変革が必要だ。勝利投手になった内海も抑えたというより、阪神打線が打てなかったという印象。この日のピッチングだけで復活とは言えない。

(本紙評論家)

最終更新:7月6日(水)17時11分

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