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これはもう“わが家の栄養士さん”、声で相談できる「ヘルシオ」がすごい

ITmedia LifeStyle 7月6日(水)23時12分配信

 シャープの「ヘルシオ」といえば、過熱水蒸気で調理するオーブンの先駆け。栄養素を残しつつ、余計な塩分や油を落とすことでヘルシーな料理に仕上げる調理家電として人気だ。そして9月に発売される最新モデル「AX-XW300」は、基本機能の向上とともに、音声で今夜のメニューを相談できる“AIoTデバイス”に進化する。

スマホにレシピを自動配信

 AIoTとは、AI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)を組み合わせた造語。「身のまわりのモノを人工知能化していく」というシャープの「ココロプロジェクト」製品群を指す。学習して使いやすくなる利便性と音声対話による親近感が大きな特徴で、「AQUOSココロビジョンプレーヤー」や「RoBoHoN」(ロボホン)に続くAIoTデバイスとしてヘルシオが仲間入りすることになる。

●使えば使うほど、わが家に合ったヘルシオに

 AX-XW300は、本体に無線LANを内蔵し、シャープのクラウドサービス「COCORO KITCHEN」と連携する。音声認識機能を用い、音声による自然な対話によって毎日の献立選びを相談できるところが新しい。AIは、季節や天気などの情報と調理履歴などを参照しつつ、クラウド上に保存されている約1000種類(発売時点)のメニューからおすすめの料理を提案してくれる。

 例えば冷蔵庫にある食材で夕食を作りたいとき。「卵と鶏肉で何が作れるかな?」と聞くと「チキン南蛮はどうですか?」などと提案する。さらに調理にかかる時間やカロリーなどの条件をつけることも可能だ。「300kcal以下でお願い」といえば、目標カロリーからレシピを“逆引き”。また「サッと作れるメニュー教えて!」と相談すると「10分で作れる鳥のピザソース焼きはどうですか?」と手軽な料理を教えてくれる。ほかにも天気情報を参照して「今日は暑くなるみたい。スタミナのつくスペアリブはどうですか?」と提案するなど、天候や気温で変化する食の欲求にも対応した。

 機械学習タイプのAIは、過去の調理履歴も参照して提案に役立てる。例えば「最近、お肉料理が続いていますよ。そろそろ、お魚料理はどうですか?」とアドバイスをしたり、過去に調理したときの履歴から分量や仕上がりの設定を表示したりする。

 さらに地方によって異なる食材の呼び方も学習可能だ。例えば関西で「かしわ」といえば鶏肉のこと。「かしわを使ったメニュー教えて」と相談し、ヘルシオが分からなかった場合、「えっと、どんな食材かな? もう1回食材名だけ言ってね」と返答する。ユーザーが「鶏肉」と言い直せば、「かしわは鶏肉だね、憶えておくね」(ヘルシオ)。その後は「かしわ」といって通じるようになるという。「使えば使うほど、わが家に合ったヘルシオに成長する」(シャープ)

 献立が決まると、スマートフォン用アプリにレシピが自動配信されるため、詳しい情報を手元で確認したり、買い物に持って行って必要な材料を購入するといった使い方が可能だ。逆にスーパーの特売品をチェックし、その場で献立を探すこともできる。献立を決めれば、ヘルシオが調理データを自動的にダウンロードし、帰宅したときにはスタンバイ状態(画面に献立が表示されている)という仕組みだ。

 ヘルシオが提案するレシピには、糖尿病や高血圧、痛風など、食習慣の改善が求められる疾病別のメニューも含まれている。これはシャープと提携しているFUNDELYの管理栄養士が考案したもの。同社によると、スタート時には「疾病ごとに数種類ずつ、合わせて数十種類のレシピを用意する予定」という。もちろんクラウドサービスなので、ユーザーが手間をかける必要はない。知らないうちにヘルシオが提案するメニューは増えている。

 また今回のヘルシオは、調理に関する機能も強化されている。例えば、冷凍、冷蔵、常温といった食材の温度や分量に関係なく一緒に調理できる「まかせて調理」が進化。今度は庫内の上段でおかずを作り、下段でごはんを炊くというマルチタスクを実現した。「昨年のモデルはおかず作りのみだったが、今年のヘルシオは2段同時。夕食を効率よく調理できる」

 AX-XW300は9月8日に発売予定で、価格はオープン。店頭では18万円前後(税別)になる見込みだ。

最終更新:7月6日(水)23時12分

ITmedia LifeStyle