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梅雨時のイヤな臭いに効く空気清浄機とは? ブルーエア「ニオイフィルター」の謎に迫る

ITmedia LifeStyle 7月6日(水)23時14分配信

 ジメジメと蒸し暑いこの季節は、洗濯物の生乾き臭やカビ臭、生ゴミの臭いなど、1年のうちでもっとも臭いが気になる時期でもある。これらのイヤな臭いを効率よく取り除き、快適な生活空間を取り戻すのに役立つのが空気清浄機だ。

ブルーエア「450E」をリビングに設置した例

 そこでやはり気になるのが、脱臭能力に優れた空気清浄機の選び方。空気清浄機のカタログを見るとき、埃やPM2.5などの有害物質の除去能力に注目しがちだが、臭い対策を重視する場合は、一体どのような点に気をつけて選べば良いのだろうか。スウェーデン発の空気清浄機「ブルーエア」の販売代理店であるセールス・オンデマンドの第二事業本部長を務める小野寺英幸氏に話を聞いた。

●脱臭能力の決め手は活性炭の“量”

 家庭用の空気清浄機の場合、多くの製品で臭いの吸着材料として使われているのが“活性炭”だ。小野寺氏によると、活性炭はほかの材料と比較して、その吸着能力だけでなく、軽量さや安定性、安全性などにおいても「とくに優れている」という。冷蔵庫の脱臭剤として昔から変わらず、ずっと活性炭が使い続けられてきたことを考えれば、それも頷ける話だ。活性炭が脱臭に利用されるようになったのは、紀元前のエジプトまでさかのぼるといわれているほど歴史が長いのだという。

 それでは、空気清浄機の活性炭フィルターを通過する空気は、一体どのような仕組みで除臭されるのだろうか。実は活性炭の表面には無数の微細な穴(細孔)があり、そこに多くの物質を吸着させる性質を持っている。そこを空気が通過することにより、臭いのもとになる物質が物理的に引っかかり、ミクロの穴の中に吸着するというワケだ。当然ながら、穴の中が臭いの粒子で満たされてしまえば、それ以上はもう吸着させることはできなくなる。つまり、活性炭の量が多ければ多いほど表面積も広くなり、脱臭できる空気の量は増えることになる。

 「臭いというのは“粒子”、つまり“物質”です。空気清浄機による脱臭は、臭いの元になる物質が活性炭の表面に吸着することで臭いが除去されるという、とても簡単な原理で成り立っています。だから、肝心なのはフィルターの中に入っている活性炭の“量”なのです。もちろん活性炭の質によってもいくらか脱臭能力に差は出てきますが、大きな決め手になるのはあくまでも“量”です」(小野寺氏)

●活性炭の表面積が「東京ドーム41個分」!?

 ブルーエアの定番製品である「クラシックシリーズ」の「270E(SLIM)」「450E」「650E」には、それぞれベーシックな「ダストフィルターモデル」と、脱臭能力を高めた「ニオイフィルターモデル」の2種類が用意されている。ダストフィルターモデルとニオイフィルターモデルの差は、活性炭の有無だ。

 ニオイフィルターモデルに搭載されている活性炭の量は、「650E」が1830g、「450E」が1000g、「270E(SLIM)」が810g。ブルーエアの調査によると、国内大手メーカーの空気清浄機の場合は活性炭の量が300g程度のものが多く、それに比べると活性炭の量がかなり多いことが分かる。

 ちなみに活性炭の表面積を分かりやすく表すと、「650E」に搭載された活性炭の表面積は、「東京ドーム41個分」(約193ha)、「450E」は「東京ディズニーランドとディズニーシーを足した面積」(約100ha)だという。空気清浄機にファンで吸い込まれた空気は、ブルーエア独自のダストフィルター「3ステップHEPAサイレントフィルター」を通過する前に、まずこの活性炭フィルターを通ることで臭いの粒子を吸着させる。活性炭を通過した空気はその後、ダストフィルターも通過するが、ダストフィルターにも臭い粒子を取り除く能力があるため、二重で脱臭を行う仕組みとなる。

 ブルーエアの実験によると、「650E」の場合、ペット臭は5分で92%、30分で99%というスピードで除臭できたという。さらに、0.1μm程度の微細な粒子の除去能力についても、20分で93.2%除去されたという結果となった。大容量の活性炭を搭載し、そこに大風量で空気を通すというブルーエアならではの結果といえる。

 ちなみにブルーエアのクラシックライン3機種の場合、ダストフィルターとニオイフィルターの交換推奨期間はいずれも6カ月と変わらないが、小野寺氏によると、除臭という観点から考えると、環境によっては早めに交換したほうがいい場合もあるという。

 「活性炭の脱臭量は環境要因によって大きく左右されます。要は、臭いを吸着する穴が飽和したら終わりですから、いくら空気清浄機を動かしても臭いが取れない状態になってしまったら、できるだけ早めに変えたほうがいい。例えば企業などで使う場合、『古い雑居ビルの排水溝から発生する臭いをなんとかしたい』という要望が多いのですが、このような場合はもっと速いペースで変えていかないと脱臭効果は維持できません」(小野寺氏)

 ブルーエアは法人向けにも製品を展開しているが、最近多いのが医療や介護の現場に導入されるケースだ。介護の場合、一時的に糞便臭などが発生したときにすばやく脱臭するといった使い方になるため、脱臭スピードの速さがものをいう。そうした現場にも耐えうる性能を持つということだ。

●活性炭の量やフィルター性能に応じた“大風量”

 ところで、大量の活性炭を搭載する上で気になるのが、空気清浄機そのものの大きさの問題だ。ブルーエアのクラシックラインの空気清浄機は、国産の空気清浄機に比べるとサイズが大きめ。ただし、ダストフィルターもニオイフィルターも、フィルターそのものの大きさは変わらない。もともとダストフィルターの大きさに余裕があったからこそ、ニオイフィルターでも大量の活性炭を無理なく入れることができたという見方もできる。

 「家電というのは、サイズの大きさが仕事量に比例するものが多いですよね。例えば冷蔵庫や食洗機の場合、大量のものを入れたり、洗ったりするためには、それなりの大きさがどうしても必要となります。空気清浄機もフィルターの大きさが空気をきれいにする仕事量に比例するので、与えられた仕事量に応えられる大きさを追求した結果、ブルーエアは必然的にこのようなサイズになったというわけです」(小野寺氏)

 ちなみにブルーエアのニオイフィルターに搭載されている活性炭の量は、国や地域によって異なるのだとか。例えば大気汚染が問題となっている中国では、日本向けのフィルターと比べて倍くらいの量が入っていて、値段もその分、高価だ。中国ではブルーエアの空気清浄機はかなり人気で、電器店の空気清浄機コーナーの中でも、かなり目立つ場所に展示されているという。

 イヤな臭いをスピーディーに取り除くには、とにかく大量の活性炭を使ったフィルターに大量の空気をできるだけ速く通過させることが必要であり、ブルーエアのニオイフィルターモデルは、それを突き詰めて考えて作られた空気清浄機といえる。梅雨時の洗濯物臭やペット臭、タバコ臭など、日頃からさまざまな臭いで悩んでいる人にとっては強力な味方となるに違いない。

最終更新:7月6日(水)23時14分

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