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【人間椅子連載】ナザレス通信Vol.6「イカすバンド天国」

BARKS 7月7日(木)12時31分配信

自分と和嶋くんが大学4年の卒業まであとわずかの頃に「イカすバンド天国」というテレビ番組に出演します。それまで人間椅子として何回かライブをしていましたが、チケットを買ってくれた知り合いしか集まらない状況を打開しようとして決めました。ライブの映像を送るとすぐにOKの返事がきて撮影です。当時一押しだった「陰獣」で臨みます。審査員のダメ出しをくらわずに3分間演奏し続けることができれば合格という「のど自慢」のバンド版のようなものだったので、不本意ながら7分ほどあった曲を苦労して3分まで短くしました。審査員受けが良く合格しましたが「イカ天キング」は「ジッタリン・ジン」で次回の放送での出演はなりませんでした。

◆人間椅子 公式LINEアカウント

完全に色ものスタートを切って軟弱なイメージが定着してしまいましたが、悪いことばかりではありません。放送後のライブに内輪でないお客さんが数百人も集まってくれたのです。この時の嬉しさは相当なものでした。目論み通りです。テレビの力は大きいものだとつくづく思いました。あと、いろいろなバンドと知り合いになれたのも大きな収穫でした。「マルコシアス・バンプ」「マサコさん」「カブキロックス」など個性派揃いです。特に「大島渚」のみうらじゅんさんにはお世話になりました。イベントで何回か一緒に出演したのですが、「人間椅子いいね」と言ってくれたのはとても励みになりました。そこのベーシストで漫画家の喜国雅彦さんの「人間椅子はブラック・サバスよりもバッジーなんだよね」という言葉が心に残っています。分ってもらって嬉しかったのです。バッジーはトリオでブリテッシュハードロックでベースが歌うという点でその頃の自分の目標だったと思います。

さて今回はバッジーのアルバムをこれから買おうとしている方へのおすすめ盤です。初代ギタリストのトニー・ボージが弾いているアルバムはどれも名盤ですが、最初は3枚目の『友情(Never Turn Your Back On A Friend)』が入り込みやすいと思います。1曲目の「Breadfan」は人間椅子がライブの最後で必ず演奏する「針の山」の原曲です。和嶋くんが曲の内容とは全く異なる歌詞を山頭火風に日本語でつけました。次に聴くのは4枚目の『イン・フォー・ザ・キル』でしょうか。2曲目の「脳手術の失敗」もデビュー前にカバーして「造反有理」と題してよく演奏していました。その後は2枚目、5枚目、1枚目と聴いていって、もっともっとバッジーを好きになってほしいです。

スリーピースのバンドには独特の制約があります。弾きながら(叩きながら)歌わなければいけない、ギターソロになるとバッキングが薄くなる、間違うと目立つなどたくさんありますが、その制約がまた楽しいのです。特にギターソロでバッキングが薄くなる楽しさはこのバッジーから学びました。音が薄くなるのをベースのフレーズやドラムのパターンの変化で補うのはとても愉快な作業です。今や習性の域に入っているのですが。バンドをトリオでやっていこうという決断はイカ天から現在に至るまでの30年間揺らいだことはありません。

●おまけのマイベストテープ~トリオバンドの名曲
A1.ナポレオン・ボナパルト / バッジー
A2.サーカムスタンシズ / ラッシュ
A3.トゥー・マッチ・シンキング / トライアンフ
A4.ウォーク・アウェイ / ジェイムズ・ギャング
A5.パラノイド / グランド・ファンク・レイルロード
B1.レディー / B.B.A.
B2.バッジ / クリーム
B3.チープ・サングラシズ / ZZトップ
B4.ポールキャット・ウーマン / スリー・マン・アーミー
B5.ウォーク・ベアフット・オーバー・グラス / タンク

<人間椅子ワンマンツアー「地獄の道化師」>
6月29日長野 Club JUNK BOX
7月1日新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
7月3日高松 Olive Hall
7月5日名古屋 Electric Lady Land
7月8日大阪 味園ユニバース
7月10日東京 新宿ReNY
8月9日(火)仙台 CLUB JUNK BOX
8月11日(祝木)青森 Quarter
*チケット発売中!
*東京公演完売の為、ニコ生配信決定
http://live.nicovideo.jp/watch/lv266826199

<ハードロック喫茶ナザレス>
9月10日(土)高円寺ShowBoat sold out!

最終更新:7月7日(木)12時31分

BARKS