ここから本文です

古河電工、銅条・高機能材部門の生産量を3年で6割増目指す

鉄鋼新聞 7月6日(水)6時0分配信

 古河電工は銅条・高機能材事業部門の生産数量を18年度までに15年度実績比で約6割増となる月間4千トンに伸ばす。昨年度は同事業部門の主力拠点である日光伸銅工場が雪害で被災した影響が販売面で残る状況。今後は強みのある無酸素銅系銅合金を電子部品の放熱材関連で拡販するとともに、低摩擦めっきを武器に車載コネクタ材を増やす。また納期対応などサービスを強化し汎用品も積極的に取り込む方針。今期には雪害前の水準を上回る月間3200トンまで戻し、その後は右肩上がりで増産する。

 日光伸銅工場は高効率・大規模生産が可能なシャフト炉で無酸素銅を溶解鋳造できることが強み。放熱用途に合わせ比較的厚みのある無酸素銅板条を強化する。同工場では梱包など下工程の設備を改造。2ミリ厚以上の純銅系製品を製造可能にするなど設備面での対応を新たに図った。今後も品質など顧客の要望に応じ設備投資を計画している。
 銅条や銅線、巻線などを担当する電装エレクトロニクス材料統括部門長の川口寛執行役員常務は「銅板条の市場は横ばいだが放熱部品関連は伸びる。強みのある設備を生かし需要を取り込んでいきたい」と話している。
 車載関連では車載コネクタの挿入力を従来めっきから13%以上低減できる新めっきの量産化を目指している。ユーザーの負担を軽減できる利点をPRしながら中長期的に拡販を図りたい考えだ。また自社の自動車部品事業との連携を強化し古河製車載コネクタへの搭載を増やす。
 エレクトロニクス関連の汎用的な市場では短納期・小ロット対応に加え、ユーザーが銅価下落の影響を受けにくくする預託在庫サービスを生かし差別化する。銅条・高機能材事業部門では銅条のほか、銅の棒線も製造。今後は棒線の生産も伸ばしていく。

最終更新:7月6日(水)6時0分

鉄鋼新聞