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土星の環に潜む小さな衛星「パン」が撮影される

sorae.jp 7月6日(水)11時0分配信

昨日は木星にNASAの探査機「ジュノー」が無事投入されましたが、その一つ外側を周回する土星も非常に興味深い天体です。NASAは6月5日、土星の環の中にある衛星「パン」の写真を公開しました。
 
パンは土星の環の内側に位置する衛星で、直径は20kmほどとなっています。また、土星の環にさまざまな影響をあたえることから「羊飼い衛星」として定義づけられています。そしてパンは自身の重力によって土星の環の「Encke Gap」と呼ばれる隙間を作り出し、さらにはその形も整える役割を果たしているのです。

さらに、パンのような羊飼い衛星はリングの遠点に「波」を起こすことがわかっています。この波は衛星と環の物質の共振によって発生するもので、その波を観察することで土星の輪に関する情報を知ることができるのです。
 
今回の写真は土星探査機「カッシーニ」により、今年の4月3日に可視光線にて撮影されました。撮影時のカッシーニと土星の距離は約37万キロで、今後もカッシーニは土星の北極上空を通過する軌道で観測を続けます。さらに同衛星は2017年にミッションを終え、大気圏に突入して燃え尽きる予定です。
 
NASAとESA(欧州宇宙機関)、それにイタリアの宇宙機関によるプロジェクトのカッシーニはこれまで膨大な土星の画像を撮影してその詳細を観測し、さらに土星の衛星「タイタン」に探査機を着陸させました。タイタンには地球のような川や湖(ただしメタンやエタンによるもの)が存在することが確認されており、今後のさらなる調査が期待されています。

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最終更新:7月6日(水)11時0分

sorae.jp