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【ルポ】佐賀大期日前投票所 「気軽で便利」学生好意的

佐賀新聞 7月6日(水)14時2分配信

 18歳選挙権の導入を機に、佐賀大学(佐賀市)に5日、初めて開設された期日前投票所。初日の利用者は佐賀市選管の予想より多く、利便性の高さを感じた学生も多かったが、選挙に対する反応の鈍さも見られた。県外に住民票がある学生が市内で投票できると思い込んで訪れるなど、制度の周知も課題になっている。

 期日前投票所が置かれた本庄キャンパスの大学会館は、食堂や生協があり、多くの学生が訪れる。経済学部1年の中野吉啓さん(18)は、若者向けの政策を重視する候補者や政党をネットで調べて投票に臨み、「投票用紙を折って入れていいのか分からなかった」と初めての投票に戸惑いも感じていた。大学院工学系研究科2年の岡優希さん(23)は「気軽に投票ができるようになった。投票日に用事があるときに便利」と好意的に受け止めた。

 学生や大学職員以外の利用も多かった。午前10時に1番乗りした専門学校生の川副遼人さん(22)は、これまで投票したことがなかったが、「18歳に選挙権が与えられたので、年上の自分も投票をしなければと思った」と刺激を受けた様子だった。

「選挙の話あまり出ない」

 期日前ではなく、投票日に投票するという教育学部の1年生(18)は「友達からは選挙の話はあまり出ない。最初の選挙で投票に行かないと、行かない習慣が付いてしまうのでは」と選挙権年齢の引き下げには課題もあると感じている。

 大学の期日前投票所で投票できるのは、佐賀市に住民票を置いて3カ月以上たった人。経済学部の2年生(19)は、実家の福岡県朝倉市に住民票があり、投票ができないことを告げられた。「不在者投票の制度があることは聞いていたが、自分が該当するとは知らなかった」と驚いていた。

関心度、制度周知に課題

 大学への期日前投票所設置は全国に広がっている。総務省によると、参院選では大学や短大、高等専門学校に98カ所設けられる。弘前大(青森県弘前市)では昨年4月の県議選でも設置し、利用者は1日約130人で、うち学生は30人程度にとどまった。弘前市選管は「対象者が把握できず、啓発活動の難しさを感じる」と指摘する。

 佐賀市選管は「大学の協力が得られれば、今後の選挙でも期日前投票所を設置したい。学内の投票所が定着すれば、利用する学生も増えてくるのでは」としている。

=はじめの1票18歳選挙権さが=

最終更新:7月6日(水)14時2分

佐賀新聞