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小吹隆文撰・週末アート、7/6~

Lmaga.jp 7/6(水) 23:00配信

「とにかく誰よりも現場を見て歩く」を信条に、美術ライター・小吹隆文が膨大なアートの海から、いま必見の展覧会をピックアップ! 今週は、20世紀の考古学で最大の発見といわれる兵馬俑、ヨーロッパ近代絵画の超名画、独自の抽象絵画を究めた女性作家の展覧会を紹介。

兵馬俑を中心に始皇帝と秦の実像に迫る『特別展 始皇帝と大兵馬俑』

紀元前221年、秦国の王・嬴政(えいせい)は史上初めて中国大陸を統一し、「始皇帝」を名乗りました。彼は度量衡や貨幣を統一するなどの統一事業を行い、現在まで連綿と続く「中国」の概念を確立。同時に帝都・咸陽の宮殿や自らの陵墓を造らせ、陵墓の近くに約8000体もの陶製の軍団「兵馬俑」を埋めさせて、死後も自分を守る軍団としました。始皇帝と秦王朝の実像に最新の研究成果を踏まえて迫る本展では、秦が小国から巨大帝国に至る軌跡を数多くの出土品で紹介。特に兵馬俑は、発掘現場と同じ見下ろす角度と、1体ずつ間近で鑑賞できる2通りの展示が行われ、約60体の兵馬俑レプリカが並ぶ記念撮影スポットも用意されるなど、かつてない充実ぶりです。

2016年7月5日(火)~10月2日(日)
国立国際美術館
大阪府大阪市北区中之島4-2-55

全米屈指の美術館が誇る名作絵画『デトロイト美術館展 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち』

アメリカ・ミシガン州のデトロイト美術館より、近代ヨーロッパ絵画の名品52点が来日します。1885年に創立した同館は、自動車産業の有力者の支援もあり、約65,000点・時価総額85億ドルとも試算されるコレクションを構築しました。しかし、近年のデトロイト市の財政破綻により、コレクションを売却して債務処理を行う計画が浮上。美術館とコレクションを守り抜こうとする運動や、国内外からの資金援助もあって、何とかその危機を免れました。今回の展覧会では、モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソなど、フランス印象派から20世紀フランス・ドイツ絵画に至る名品が一堂に集結。洋画ファン必見の機会です。

2016年7月9日(土)~9月25日(日)
大阪市立美術館
大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82(天王寺公園内)

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最終更新:7/15(金) 18:12

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