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【コラム】「世界のPerfume」、その正しさを映画『WE ARE Perfume』が改めて教えてくれる

RO69(アールオーロック) 7月6日(水)20時10分配信

ライブのステージであろうと、テレビの画面の中であろうと、Perfumeの3人が登場した瞬間、心と身体がふわっと軽くなるような感覚を覚えるのは、決して僕だけではないと思う。

いつだって真剣で、礼儀正しくて、ユーモアと喜びを最大限に咲き誇らせながら、真っ直ぐに自分たちの夢に向けて切磋琢磨し、ひたむきに邁進していく。そんなあ~ちゃん/かしゆか/のっちのポジティビティこそが、ネガティブまみれの時代に生きる僕らを重力から解き放つマジックの核心なのだろう――と、本日2016年7月6日にリリースされた映像作品=『WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』を改めて観て思う。

昨年公開された、Perfume初のドキュメンタリー映画『WE ARE Perfume』をBlu-ray&DVD化した今作。
2014年秋に台湾/シンガポール/ロサンゼルス/ロンドン/ニューヨークを巡った「Perfume WORLD TOUR 3rd」、そして2015年3月にアメリカ・オースティンで行われた「SXSW 2015」に出演を果たしたPerfume。そんな彼女たちのステージ/舞台裏/オフ含めトータル500時間に及ぶ密着映像とインタビュー風景を、約2時間の映画に凝縮したのがこの『WE ARE Perfume』だ。

観客のリアクションとステージの流れを1公演ごとに「ダメ出し会議」で精査し、次回公演のセットリストを磨き上げていく3人。アメリカ初ライブとなったLA公演に臨むメンバーの、気迫と情熱に満ちた面持ち――。
本番直前に発生したトラブルにも臆することなく現地ファンを高揚させていく姿はまさしく、Perfumeという名の冒険活劇そのものだし、映画の中で世代を越えた各国のオーディエンスが彼女たちに寄せている歓喜と感涙混じりのメッセージは、それ自体が虚飾なきドラマとして胸に迫ってくる。

今や日本を代表するポップアイコンとなったPerfumeだが、その成長と進化の足跡は飛び道具もショートカットも一切存在しない、至って地道なものだった、ということはご存知の通りだ。
成功や栄光が保証されたわけでもない道程を、それでも困難の日々すら大切に抱きしめながら進んできた結果、彼女たちの目の前には大きな世界が広がっていた。今や世界をも魅了するポップの理想郷は紛れもなく、Perfume自身の日常の一歩が生んだものだ、ということだ。

僕らがそれを彼女たちのライブから感じているのと同様に、海外のオーディエンスもそんなPerfumeの確かな歩みを、3人の鮮烈なパフォーマンスから感じ取っていたのだろう。はちきれんばかりの感激をカメラに訴えてくる各国のファンの表情を見ていると、そんなふうに思えて仕方がない。

最新アルバム『COSMIC EXPLORER』を携えての全国ツアーを終え、8月からはLA/サンフランシスコ/シカゴ/NY×2の5公演にわたって北米ツアーを開催するPerfume。ここでは映画の詳しいネタバレはあえて避けるので、まだ観ていない方はぜひともこの映画に――リアルタイム現在進行形の国境を越えた冒険の物語に触れていただきたい。(高橋智樹)

RO69(アールオーロック)

最終更新:7月6日(水)20時10分

RO69(アールオーロック)