ここから本文です

5年間で2.4倍 田辺市の児童虐待相談件数

紀伊民報 7月6日(水)16時45分配信

 和歌山県田辺市の2015年度の児童虐待の相談は60件で、過去最多だった。5年間で2・4倍増えている。市は「虐待への認識が共有され、事案が顕在化した結果だが、虐待被害はまだまだ見えていない部分があると考えられる。件数の増加は看過できない問題」と話している。

 6月市議会一般質問で、松下泰子議員(無)が虐待の相談件数の推移や防止態勢について質問し、木村晃和保健福祉部長が答えた。

 市によると、児童虐待の相談件数は年々増加している。10年度に25件(このうち新規14件)だったのが、14年度には50件(同5件)に倍増した。15年度の新規は20件あった。

 「大きな泣き声がしょっちゅう聞こえる」「子どもだけ残して保護者が外出している」など、虐待を心配した市民からの通告も15年度は6件あった。市役所以外に田辺署や紀南児童相談所に通告するケースもあり、全体数はさらに多いとみられる。

 市では田辺署や紀南児童相談所、医師会、民生・児童委員ら25団体、機関で「児童問題対策地域協議会」を設置している。同協議会の個別ケース検討会議は15年度に会合を23回開いた。

 木村部長は「児童虐待の早期発見には関係機関との連携を密にするとともに、地域の方々から連絡を頂けるよう相談窓口をさらに広報する必要がある」と虐待防止の課題を述べた。

 児童虐待の相談・通告には、児童相談所全国共通ダイヤル「189」の利用を呼び掛けている。市としても、家庭児童相談室(0739・26・4926)で虐待や子育ての悩みなどについて相談を受け付けている。

最終更新:7月6日(水)16時45分

紀伊民報