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長谷川「ラストチャレンジ」 勝っても負けても引退覚悟…9・16世界戦発表

デイリースポーツ 7月7日(木)5時0分配信

 「WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(9月16日、エディオンアリーナ大阪)

 元世界2階級制覇王者でWBC世界スーパーバンタム級4位・長谷川穂積(35)=真正=が6日、都内で会見し9月16日、エディオンアリーナ大阪で同王者のウーゴ・ルイス(29)=メキシコ=に挑戦することを発表した。35歳9カ月で世界王座を奪取すれば日本男子最年長。3階級制覇は同4人目の達成になる。「ラストチャレンジ」と勝敗に関係なく引退を覚悟し41戦目に臨む。同日はダブル世界戦で、WBC世界バンタム級王者・山中慎介(33)=帝拳=は同級1位・アンセルモ・モレノ(31)=パナマ=と11度目の防衛戦を行う。

 腹をくくったからこそ、言葉に迷いがみじんもなかった。壇上の長谷川は決意を問われると、こう断言した。

 「多くを話す必要はない。次のテーマは『ラストチャンス』『ラストチャレンジ』。悔いなく練習して、悔いない試合をしたい」

 09年に10度防衛した“代名詞”とも言えるWBC世界バンタム級王座から陥落。10年には最愛の母・裕美子さん(享年55)が他界する悲しみも乗り越え、戦ってきた。11年4月に王座から陥落して以来、5年以上も無冠。14年4月には3年ぶりの世界戦で7回TKOで敗れた。

 進退に迷い抜き、家族には反対され、それでも現役を続行した。プロ41戦目は勝敗に関係なく、ラストファイトを示唆。「最後は笑って終われるようなボクシングをしたい。僕のボクサー人生を全うしたい。僕は僕で決めている最後がある」。3階級制覇、日本最年長35歳9カ月での世界王座奪取を花道に引退する可能性もある。

 挑む王者は12年に来日し、亀田興毅氏に挑み判定で敗れた。ただ当時と違い、強打者へ変ぼう。危険な相手だ。「不安はある」と言うが「今、自分ができるスタイルを突き通せば勝てる。イチローさんじゃないけど、若い時を取り戻すのじゃなく、35歳に適応すれば問題ない」と言い切った。

 プロ17年の「集大成」は「結果だけ」を目指す。世界戦が決まり、周囲からは「死に場所が見つかったな」とも言われた。長谷川は言う。「死に場所じゃない。生き場所。この場所は生き場所になる」と、日本最多16度目の世界戦を行う男のプライドをむき出しにした。

 長谷川家のルールでは、世界戦で勝った時のみ家族をリングに上げる。最後にリングで子供を抱いたのは6年前。幼かった長男・大翔(ひろと)くんは中2になり、父より大きい身長170センチ、体重70キロに成長した。

 「今度は僕が息子に抱っこしてもらうのが夢なんです」。会場を爆笑させたレジェンド。切れ味に衰えはない。

最終更新:7月7日(木)5時0分

デイリースポーツ