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日立、フラッシュストレージがゆうちょ銀行の情報系システムで稼働開始

BCN 7月7日(木)16時53分配信

 日立製作所(日立、東原敏昭社長兼CEO)は7月6日、同社のフラッシュストレージが、ゆうちょ銀行で利用する情報系システムに導入され、稼働を開始したと発表した。これにより、ゆうちょ銀行では、システムの処理性能が大幅に向上し、データの読み出し時間を平均で従来の2分の1以下に短縮するなど、業務効率のさらなる向上を図ることが可能となった。

 国内の金融機関で最大規模の口座数を保有するゆうちょ銀行では、多様化する顧客のニーズ、新商品やサービスの拡充、新しい法制度への対応などにともない、データの処理件数が増大し、システムへの負荷が増加傾向にあった。システム負荷増加への対応策としては、システム上のアプリケーションを修正する方法が一般的だが、多大な時間と工数がかかるため、短期間で効率的にシステム性能を改善する方法が求められていた。

 今回、ゆうちょ銀行では、日立のフラッシュストレージを導入したことで、情報系システム上のアプリケーションを修正することなく、システム処理性能の向上を実現した。また、さまざまなデータについて、利用頻度に基づいた優先順位付けを行い、優先度の高いデータを既存のハードディスクドライブ(HDD)からフラッシュストレージに移行したことで、導入・運用コストの抑制も実現した。さらに、ゆうちょ銀行のデータベースの稼働情報を用いた机上シミュレーションと、日立のテスト環境を利用したシステムの実機検証を事前に行ったことで、性能改善効果の高いシステムを円滑に導入できた。これらにより、コストを抑制しつつ、効率的な処理が実行されるシステム構築を短期間で実現した。

 ゆうちょ銀行に採用された日立のフラッシュストレージは、ストレージシステム「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP)G1000」に、フラッシュモジュール「Hitachi Accelerated Flash(HAF)」を搭載したもの。高いデータアクセス性能によるデータベースの高速処理化と高信頼性を実現しており、大量のデータの迅速な活用を可能にする。

 また、今回の導入にあたっては、日立のデータベース高速化ソリューション「Flash Solution for Oracle」を活用した。具体的には、情報系システムで利用しているOracleデータベースでのHAFの導入効果に関する机上シミュレーションを実施したほか、日立のテスト環境を使用して、導入効果の実機検証を行った。これにより、性能改善効果の高いシステムを短期間で導入することができたという。

 日立では、今後も、今回のシステムインテグレーションサービスをはじめ長年培ってきたノウハウを活用して、多様化する金融機関のニーズに柔軟に対応したシステムソリューションを総合的に提供し、金融機関のサービス品質の向上や業務の効率化などを支援していく考え。

最終更新:7月7日(木)16時53分

BCN