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台風1号:沖縄・与那国島、最大級の警戒 昨年の爪痕残る中…

沖縄タイムス 7/7(木) 11:25配信

 猛烈な勢いで発達する台風1号の接近に伴い、昨年の被害の爪痕が残る与那国町や石垣市など八重山各地の住民らは6日、少しでも被害を軽減しようと朝から対策に当たった。

■<与那国島>ブルシートの屋根「家どうなるか」

 【与那国で山田優介】与那国町では町民が台風対策に追われていた。昨年9月に同町を襲った台風21号は最大瞬間風速81・1メートルを記録し、家屋倒壊や窓ガラスが割れるなど279世帯が被害に遭った。
 町内では、21号で瓦が落ち、ブルーシートで屋根を覆ったままの家屋も目立つ。比川地区に住む大新垣勝子さん(62)宅は、母屋の屋根瓦が飛ばされた。「大工さんが不足していて、民家までは修理の手が回らない。大きな台風がきたら、家がどうなるかわからない」と不安そうな表情。
 久部良漁港で船の陸揚げ作業をしていた漁師の太田大士さん(48)は「前回は、船をロープで固定したが、強風で揺れ動き、鉄製ポールに当たって船体が傷ついた。GPSアンテナが折れるなど100万円近い被害が出た。今回は固定するロープを増やしている」
 比川地区で民宿を営む前底かつるさん(49)は「風で物が飛んできても、窓ガラスを割らないようベニヤ板を取り付けている」と話した。久部良地区にあるスーパーではカップラーメンや電池、生鮮食品など、すでに品薄。店主の女性(51)は「昨年の台風では停電もしたから、電池が早めに売り切れた。台風に備えて多めに発注したのに入荷が間に合わなかった」と残念そう。
 同町の上地常夫総務財政課長は「台風情報をこまめにチェックして、万全な対策をとってほしい」と呼び掛けた。

■<石垣島>漁船陸揚げ「台風だけはしょうがないさ」

 【石垣】石垣市内では、漁業者が漁船を陸揚げして固定、農家はハウスのネットを外したりして対策していた。
 17歳から漁業に携わる兼次政勝さん(69)は過去の台風で船が沈没した苦い経験を振り返り「皆がロープで固定しないとだめ。誰か1人でも縛らなければ、全部やられる」と気を引き締めた。
 台風の影響を警戒して当初予定より早く漁から戻った玉城辰三さん(65)は「台風だけはしょうがないさ。4~5日は漁に出られなくなる。とにかく早く通り過ぎてほしい」と願った。
 市名蔵でマンゴーを生産する福地京子さん(61)は年始めの寒さの影響で収穫時期が遅れていると説明し「まだ熟していないから出荷もできない。台風の進路は少しずれたようだが、もし直撃したらアウト。夜も眠れない」と嘆いた。
 台風の影響で、石垣市内で7日予定されていた「オリオンビアフェスト」は16日に延期となった。

最終更新:7/7(木) 11:37

沖縄タイムス