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由伸巨人「伝統の一戦」連勝も気になる東京ドームの空席

東スポWeb 7月7日(木)16時31分配信

 巨人が久々の連勝にもなぜかピリピリだ。6日の阪神戦(東京ドーム)は3―1で逆転勝ちを収め、5カードぶりの勝ち越しを決めた。だが、フロントの表情はなかなか晴れない。本来なら大入り確実のはずの「伝統の一戦」に空席が目立ち始めたのだ。この状況に巨人サイドが抱く危機感は相当なもので、不満の矛先は最下位に低迷する虎にも向けられている。

 なんとか競り勝った。序盤手も足も出ない展開は前日と同じだったが、この日も数少ないチャンスを生かして試合をひっくり返した。

 反撃ののろしが上がったのは5回。まずは村田の8号ソロで1―1の同点とした。続く6回に橋本到が選んだ四球から一死満塁と好機を広げると、阿部の2点適時打で勝ち越し。その後は必死の継投で逃げ切った。

 チームとしては先月16日楽天戦以来の連勝。首位広島が敗れたため、9・5差とわずかに差は縮まった。ただ抱える借金はまだ3ある。「連勝しないと減らないので、(借金返済は)簡単ではないですけど、ひとつずつ勝っていくしかない。いつも通り、今日は終わったので、明日のことを考えて戦う」と勝った由伸監督の表情に緩みは見られなかった。

 球団スタッフの表情も指揮官同様か、それ以上に厳しかった。スタンドは三塁側を中心に空席が目立ち、発表された観客数は4万1724人。前日の4万1895人に続き、2日連続で4万2000人を下回った。集客が難しい週の前半ということもあるが、V逸した昨季も阪神戦は4万4000人の“大入りライン”を割ったことがなかっただけに、営業サイドからは「ちょっと心配な状況です…」という声が漏れた。

 この日は前日に続いて老川オーナーが観戦。だが今季に関しては、読売上層部も苦戦中の現場に対して珍しく寛容な構えを示している。一方で、集客面には変わらず鋭い視線を光らせているという。「今年は新監督同士の対決で盛り上がりが期待されていただけに、4万1000人台はショックな数字。今回も上の方からは『なんとか埋めろ』と指示が出ていたようですが…」(読売関係者)

 ただ、日本ハム・大谷のようなスーパースターが不在で、勝っても派手な試合運びの少ない現状では、G党の心が離れるのも仕方のないこと。上層部からの“ムチャぶり”に悩む関係者は「ウチだけじゃなく、客が入らないのは阪神が弱すぎるせいでもある」と、やり場のない思いを元気のない虎へもぶつけた。

 阪神戦では基本的に来場プレゼント企画などを打たないため、如実な動員力を把握できる。ファンの動向を占う指標と認識されているだけに「このままでは、お盆以降が怖い」と営業サイド。広島の独走にストップをかけ、G党のハートをつなぎ留められるか。

最終更新:7月7日(木)18時31分

東スポWeb

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