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脳腫瘍手術から復帰したゴスペラーズ・北山陽一が心境を語る「生きていられてよかった」

オリコン 7月8日(金)8時40分配信

 脳腫瘍の手術を行い、昨年末より病気療養していたゴスペラーズの北山陽一が復帰し、ゴスペラーズとして約10ヶ月ぶりとなるシングル「GOSWING / Recycle Love」を発売。今年3月13日の愛知・日本ガイシホールでの音楽イベント『音市音座2016』で仕事復帰し、「元通りに歌えるか」という不安を抱えながらの活動再開となった北山が、今の心境を語った。

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◆元通りに歌えるかという不安というより、正直、生きていられただけでよかった

――「GOSWING / Recycle Love」は、90年代がテーマとのことですが。
【村上てつや】 現在準備中の次のアルバムが、90年代をテーマにしていて、それに向けてのシングルになります。普通は、3曲あったら1曲くらいミディアムやバラードが入っても良さそうなものですが、夏だし北山が予定より早く復帰してくれたので、より明るくお送りしよう、と。

――北山さんは復帰早々というところで、何か不安みたいなものは感じていましたか?
【北山陽一】 長く休んでいたので、元通りに歌えるかという不安はもちろんあるのですが……正直、生きていられただけでよかった。と言うのも、倒れたのが20周年ツアーを無事終えられた後だったので、これでどうなってもいいやと、受け入れていたところがあって。それに実際問題、後遺症が大きく残ったり、人前でパフォーマンスできるまで回復できない可能性もあったわけですから。でもそれらをクリアしてここまで来られたと言うのは、それだけでも感謝しなきゃいけないなって。もちろん以前の感覚を100%まで取り戻すにはもう少し時間がかかるだろうし、病み上がりなのであまりムリできなかったりとか、もどかしい部分はたくさんあります。ですが、その上で通常業務に戻れたことに、感謝と喜びを感じていますね。
【黒沢 薫】 ちょうどその時期は5人での活動予定がなかった期間だったんです。それで、その期間が終わって5人が揃うときに、北山は車椅子に座ってるとか足を引きずってるとかもなく、あまりに普通だったので、何の違和感もなくすっと活動に入れた印象でしたね。大手術を受けたことを良い意味でまったく感じさせなかったので、そういう意味では、とてもラッキーだったと思うし……。
【酒井雄二】 サッカーで言えば1人退場者が出て、10人で試合の続きをどう戦うか。そうなることも、実際には念頭にあったんです。北山がリードボーカルだったところを空いたままにはできないので、じゃあ前後を考えて誰がカバーするかなどの話し合いをたくさんやって。4人でのフォーメーションを整えて、さて本番を迎えるぞ! というところで北山が復帰して。それはすごくうれしいことなんですけど、叩き込まれた4人でのフォーメーションがなかなか抜けなくて、未だに北山のパートを自分が歌いに行きそうになるという。そういうオチも付いております(笑)。
【安岡 優】 当初は春までしか予定が決まっていなかったのですが、こうして笑顔で夏を迎えられたことは本当にうれしいです。それもこれもファンのみなさんの応援や支えがあってこそで、ファンのみなさんにも、笑顔になってもらえたらうれしいと思って、今回のシングルに臨みました。ラブソングで泣かせるのもアップテンポで笑ってもらうのも、どちらも大切な僕らの側面ですけど、今回は恩返しの気持ちも込めて後者のほうでいこう、と。

◆20周年を越えて、歌もやっと力が抜けて来た

――復帰一発目でこういう楽しい曲調というのは、やはりうれしいものですよね。
【北山】 そうですね。ただ、こういう曲調だと踊らないわけにはいかないですから、その分ハードルが高まりました。まだ病み上がりなのに、いきなりですから(笑)。でも、これは僕の性分でもありゴスペラーズみんなそうなんですけど、常に自分の限界のちょっと先を目標にすることで、これまでも自分たちを高めて来ました。そういう部分では、ファンの人たちが聴き終わった後に「そう言えば北山って手術したんじゃなかったっけ?」と思うくらい、サラッとやってやりたいと思っています。
【安岡】 ダンスに関しては、北山さんだけの問題ではなくて。「GOSWING」は、僕らがデビューした90年代に流行った、ニュージャックスウィングというダンスステップもあるので。

――20周年を越えて1周回ったからこそできるみたいな?
【黒沢】 そういう面もありますよね。歌もやっと力が抜けて来たと言うか……。ちょっと前なら、もっと気合いを入れて歌う感じもあったと思います。そういう意味では、やっとこなれてきた感があるんじゃないかな。それは、3曲ともそういう感じです。
【村上】 今までできなかったことができるようになるのは、単純にうれしいし楽しいですからね。世の中的に、今ニュージャックスウィングがどうっていうことではなくて。今それが流行っていようがいまいが、自分たちが率先して楽しめることをやっていくことが大事で。そう思えるようになったのも、20年走り続けて来たからだろうと思います。

(文:榑林史章)

最終更新:7月8日(金)12時23分

オリコン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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