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アカデミー賞を受賞した8つのピクサー作品&5人の名監督たち

オリコン 7月8日(金)8時0分配信

 カクレクマノミのニモの冒険を描いてヒットを記録したディズニー/ピクサー作品『ファインディング・ニモ』(03年)の続編『ファインディング・ドリー』(16日公開)。全米では、アニメーション史上歴代No.1オープニング記録を塗り替える大ヒットスタートを切り、早くも今年のアカデミー賞長編アニメーション賞の有力候補となっている。その裏で注目なのが、ピクサー内での“アカデミー賞最多受賞監督”の行方。その称号を争う監督たちは、作品の魅力も製作のポイントも全く違うタイプの監督たちだった。

 ピクサーでは、これまで8つの作品がアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞し、5人のアカデミー賞監督が誕生している。

 彼らの特徴や製作ポイントについて、『バグズ・ライフ』(98年)、『トイ・ストーリー2』(99年)、『ファインディング・ニモ』などで製作管理として作品を支え、本作ではプロデューサーを務めるピクサー歴約20年のリンジー・コリンズ氏が教えてくれた。

 まず、『Mr.インクレディブル』(04年)、『レミーのおいしいレストラン』(07年)のブラッド・バード氏は「『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』など、実写映画も手掛けるその経験を活かした、キャラクターや人間関係に焦点を当てる方法」が特徴。『カールじいさんの空飛ぶ家』(09年)、『インサイド・ヘッド』(15年)のピート・ドクター氏は「常識を覆すような発想を持つアイディアマン」だという。

 ヒットメイカーのジョン・ラセター氏と共同監督を務めた経験がある、『トイ・ストーリー3』(10年)のリー・アンクリッチ氏は「ピクサーの次世代を担う経験豊富な新人監督」、『メリダとおそろしの森』(12年)のマーク・アンドリュース氏は「数々のピクサー作品で脚本やストーリー監修を務めるストーリーテラー」。

 そして、『ファインディング・ニモ』(03年)、『WALL・E/ウォーリー』(08年)でアカデミー賞を受賞したスタントン氏の特徴は、「常に脚本家目線でどの監督よりも素早くストーリーを作り上げる。あらすじの段階で物語をどう展開するかが決まっていて、そこから時間をかけてさまざまな要素をパズルのピースのように入れ替えていく」とのこと。

 本作でアンドリュー監督がアカデミー賞を獲得すれば3度目の受賞となり、ブラッド・バード、ピート・ドクターの2人を抜いて受賞数は単独トップとなるが、周囲の注目が集まる一方で、スタントン監督はアカデミー賞に関して「全然考えていないよ(笑)」と話している。

 「僕たちはとても単純なんだ。純粋に、ただ良い映画を作りたいだけ。最初にそう思って以来、30年間ずっと作品を作り続けているよ」と、その理由を映画への情熱とともに明かし、「この映画は、15年、20年後に誰かが棚の中に見つけて、何の予備知識もなく観たいと思ってくれるような作品になったと思う」と自信を見せている。

最終更新:7月8日(金)8時0分

オリコン