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鉄鋼大手ウジミナス=経営めぐり二大株主対立!=新日鉄住金が無効訴訟か=新社長の選出方法巡り

ニッケイ新聞 7月7日(木)6時8分配信

 ブラジル鉄鋼大手ウジミナスでは先月25日、新社長にセルジオ・レイチ副社長が就任したと発表されたが、筆頭株主の新日鉄住金は「株主間協定に反して、違法に選出された」として、5日聖市内の事務所で記者会見を開いた。14年に不当な報酬を受け取ったとしてフリアン・エグレン社長ら経営陣3人が解任されたことを発端として、対立してきた新日鉄住金とアルゼンチン資本テルニウムの二大株主の火種が再燃した格好だ。

 セルジオ・レイチ新社長就任について、古田陽一常務執行役員は「社長人事は両社が事前に協議し、そこで選出された社長を審議会で正式に決める協定だ。それが反故にされ、明らかな違法行為だ」として法的措置を講じる考えだ。レイチ新社長のみならず、強制採決を行った議長もテルニウムグループに推薦された人物という。
 両社の経営を巡る対立は、14年にテルニウムが指名した当時の社長ら経営陣3人の解任に遡るが、「2年前の解任は協定に則った判断で、今回の解任とは性質が異なる」と強調した。
 その後、14年9月に就任した前社長のロメル・ソウザ氏は新日鉄住金と繋がりが深い人物だった。14年黒字決算から世界的な需要減で業績は6期連続赤字という財政状況にあるが、「再建に向けて成果を上げつつあり、道半ばであった」として批判を退けた。
 経営方針を巡っては、フリアン・レグレン社長時代に、「短期的収益確保のための大幅経費削減で設備投資や技術力向上が遅れた」ことなどに新日鉄住金は不満を募らせており、両社の間で経営方針の違いが生じているという。
 今回の会見の趣旨について、古田常務執行役員は、「ウジミナス分割や業界再編や新社長選任について、根拠のない情報が飛び交っている。正しい認識に基づいて解決していきたい」として正しい理解を求めた。
 中国経済減速による世界的な鉄鋼需要と製品のだぶつき、伯国景気後退などによってウジミナスの経営は苦境に立たされているが、「景気の良いときも悪いときも60年間を伯国で経験してきた。ウジミナスと伯国の成長への信頼は揺らぎないものだ」と、今後も当地で積極的にビジネスを展開してゆく構えだ。
 ウジミナス製鉄所は、日伯合弁プロジェクトとして1958年に設立。しばらく日本側から経営が離れていたが、2006年に筆頭株主だった日本ウジミナス(株)の株式を追加取得して子会社化。同社は、海外販売拡大のため南米の重要な生産拠点であるウジミナスの再建を後押ししていた。

最終更新:7月7日(木)6時8分

ニッケイ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。