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メディアアートに触れ、未来を占う。ICC「オープン・スペース 2016」レポート

SENSORS 7/7(木) 18:30配信

国内でも数少ないメディア・アートの展示を中心とした文化施設、NTTインターコミュニケーションセンター(以下、ICC)。現在、ICCで会期中の「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」展は、メディア・アート作品をはじめ、現代のメディア環境における多様な表現をとりあげ、幅広い観客層に向けて紹介する展覧会だ。

ICCは、日本の電話事業100周年の記念事業として、1997年に東京オペラシティタワーにオープンしたNTT東日本が運営する文化施設。オープン以来、展覧会活動では、ヴァーチャル・リアリティやインタラクティヴ技術などの最先端テクノロジーを使ったメディア・アート作品を紹介してきた。20周年を目前に迎え、先日ウェブサイトがリニューアルされ、これからの未来に向けた意気込みが感じ取れる。

定期的に行われる「オープン・スペース」では、メディア・アートにおける代表的な作品、先端技術を取り入れた作品、批評的な観点を持つ作品、さらに研究機関で進行中のプロジェクトなどを展示。作品を楽しむだけでなく、その背景にある現代の多様化したメディアやコミュニケーションの在り方について考えるきっかけとなることをめざした展示となる。

11回目になる今回のオープン・スペースのテーマは、「メディア・コンシャス」。メディアに意識的に対することで新たな価値を見出していくという、メディア・アートの持つ性質に焦点をあてた展示という概要だ。さまざまなメディアによって表現された展示中の作品をいくつかを紹介する。

明治大学 渡邊恵太研究室「インタラクションの現象学 人間の輪郭、世界体験の変容」

ICCは、東京・初台駅に隣接したビルの4階にある。館内入ってすぐに展示された数十点の作品は、インタラクションデザインに関する研究を行う、渡邊恵太氏を中心にしたグループによるもの。iPhoneを使ったIoTの要素を含んだ計量カップや、マウスカーソルの軌跡をシミュレートした作品など、インタラクション要素を盛り込んだ作品たちは、見た目がシンプルだが明確な意図があり制作されているので、キャプションを読むと研究結果の観点の鋭さがわかる。

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最終更新:7/11(月) 12:37

SENSORS