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Czecho No Republic主催イベント、生み出された最高の音楽空間

MusicVoice 7月7日(木)15時53分配信

 5人組ロックバンドのCzecho No Republic(チェコノーリパブリック)が7月2日、東京・新木場STUDIO COASTで、ライブイベント「Czecho No Republic Presents 《ドリームシャワー 2016》」を開催した。彼らを含め計7バンドが一堂に会し、ライブパフォーマンスを披露。それぞれの持ち味を十二分に発揮し、観客を楽しませ、最高の音楽の空間を生み出した1日となった。また、Czecho No Republicが9月10日・11日におこなう全国ツアーの東京公演の詳細も発表された。

 この日は梅雨の中休みと言うより、まるで真夏日のような茹だる暑さが感じられた晴天。海辺の近い会場は、潮風が心地よくそよいでいた。チェコ(Czecho No Republic)に収集された6バンドが、会場に設置された「マジックステージ」と「ミラーゴステージ」の2ステージで交互に演奏した。対バンというより、フェスに近い形でお祭りのようなイベントとなった。

 「マジックステージ」のトップバッターを飾ったのは、sumika。ストレートなロックサウンドとシンプルなメロディで、夏らしい爽やかなステージを披露した。そしてこの日、2組目となる「ミラーゴステージ」のトップは、lovefilm。泥臭いガレージサウンドに、江夏詩織(Vo、Gt)の可愛らしい声が相まって、中毒性の高い独特な世界観を生み出していた。

 3組目、「マジックステージ」にはgo!go!vanillasが登場。メリハリのあるロックサウンドにシンプルなメロディが重なり、会場のボルテージが一気に上がる。観客が一体となり飛び跳ね、会場全体が揺れた。

 4組目のHelsinki Lambda Clubは、シューゲイザーを思わせるサウンドに気怠いボーカル。かと思えば、ダンサブルなロック、ダウナーなオルタナティヴ、と変幻自在なサウンドで観客を魅了した。5組目、パスピエは人力ダンスサウンドに独特なボーカルが、会場を一瞬にしてダンスホールのように変え、観客を盛り立てた。6組目、「ミラーゴステージ」のトリは、Yogee New Wavesが務めた。90年代のアーバン直系の心地よいバンドサウンド。観客の体が自然と揺れていた。

 そしてこの日の大トリは、ホストでもあるチェコ。「マジックステージ」に青と黄の照明が拡散し、SEとともにメンバーが登場する。「Amazing Parade」でステージの幕が上がると、冒頭から観客は手を挙げ応えた。続く「No Way」では、Bメロで手拍子が送られ、サビの照明の演出とともに、観客は飛び跳ね会場を揺らした。続いて「Festival」を演奏。砂川一黄(Gt)がモニターの上でギターソロを決め、歓声が上がった。

 武井優心(Vo、Ba)が「こんにちは、Czecho No Republicです! 今日はドリームシャワー遊びに来てくれて、本当にありがとうございます」と挨拶。武井は「もう“楽しいの向こう側”に行ってる人もいるんじゃないか? これから取りこぼしの無いように、俺らと一緒に“楽しいの向こう側”に行こう!」と観客を煽り、「MUSIC」を演奏。タカハシマイの奏でるシンセサウンドがリフレインし、武井とタカハシマイのコーラスワークが会場のボルテージを加速的に上げる。続いて演奏された「24 Factory」は、八木類(Gt、Syn、Cho)がリードボーカルを取る、ロックナンバーでサウンドの幅広さを見せた。

 ここで武井は「今日みんなの楽しそうな顔が見れて本当にハッピーです。ずっとこういう素敵なイベントをやってみたいなと思ってて。楽しんでもらえたでしょうか?」と観客に問いかけると観客は歓声と拍手で応え、イベントに満足している様子が伺い知れた。更に「Czecho No Republicが20日に『DREAMS』というアルバムを出すことになりました。その中からタカハシマイがボーカルのリード曲があるんで聴いて下さい」と曲紹介し、「Electric Girl」を披露。

 八木のシンセと武井のサンプリングパッド(編注:打ち込まれた音のサンプルをパッドを叩いて組み合わせる電子楽器)を中心にダンスミュージックが奏でられ、タカハシマイはスタンドからマイクを取り外し、ステージを移動しながら、伸び伸びと歌う。

 武井が「一緒に歌ってください!」と観客を煽り「Forever Dreaming」を演奏。タカハシマイの奏でるシンセサウンドに、山崎正太郎の自由自在に操られるドラムのリズムが加わり「ウォーウォ―ウォーウォ―ウォーウォー♪」という、シンプルなコーラスがアンセムを生み出す。

 本編クライマックスは「Firework」を披露。会場の最高潮のボルテージがそのまま夏の夜空に打ちあがるように、観客は両手を挙げてその花火を掴むように高揚していた。武井は「最後一緒にジャンプしよ!」と叫び、バンドは続けざまに「Oh Yeah!!!!!!!」を演奏。夜空を照らす花火の煌めきのように、音が溢れるサビで観客がジャンプし、会場が揺れた。そのまま武井は「ありがとうございました!」と感謝の言葉を述べ、メンバーはステージを去った。

 メンバーに送られた拍手は、そのままアンコールへと繋がる。「ありがとう」と再び登場したメンバーに、歓声が上がった。武井は「最高の空間を作ることができて嬉しいです。本当にありがとうございます!」と改めて感謝した。続いて『DREAMS』のリリースに伴う全国ツアー、9月10日・11日におこなわれる東京公演は、渋谷・eggmanで10日が女性限定、11日が男性限定でライブを開催することが発表された。

 そして新曲「Dream Beach Sunset」を披露。八木とタカハシマイのシンセサウンドが高揚感を煽る中、砂川はギターをベースに持ち替え、ファンキーなベースラインを奏でる。最後の「ダイナソー」では出演バンドが再集結し、観客も巻き込む大合唱となった。最後は出演バンドと観客で記念撮影をおこない、この日のイベントを笑顔で終えた。

 チェコの号令のもとに集った6バンドが、それぞれの奏でる音楽で今まで出会うことのなかった縁を結び、武井が「最高の空間作ることができて嬉しいです」と語ったように、最高の音楽の空間を生み出した。この中から、再びまた違う縁が生まれ、さらに大きな音楽の和となることを願いたい。(取材・松尾模糊)


■セットリスト

Czecho No Republic
2016.07.03. STUDIO COAST【Czecho No Republic presents ドリームシャワー2016】


01.Amazing Parade
02.No Way
03.Festival
04.MUSIC
05.24 Factory
06.Electric Girl
07.Forever Dreaming
08.Firework
09.Oh Yeah!!!!!!!
Encore
En1.Dream Beach Sunset
En2.ダイナソー

最終更新:7月7日(木)17時36分

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