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高校生投票行ける? スポーツ大会、模試…10日は「過密」

佐賀新聞 7月7日(木)12時10分配信

学校、練習や試験時間で配慮も

 参院選が投開票される10日は、夏の高校野球佐賀大会や全九州高校体育大会など高校生スポーツの大会がめじろ押しだ。受験対策の模擬試験を行う高校もあり、選挙に関心が向かず投票しない生徒が増える懸念もある。高校は期日前投票を呼び掛けたり、練習を早く切り上げたりと対策を取る一方、投票の強制と受け取られないよう指導内容にも気を使っている。

 高校野球佐賀大会は9日に開幕。10日の2日目が参院選の投票日と重なり、佐賀工高(佐賀市)は致遠館高(同)と対戦する。佐賀工高は県内最多の114人の部員を擁し、うち3年生は34人。誕生日を迎え、選挙権を得た3年生も多い。

 5日の練習後、三浦達夫部長(29)が部員を集めて投票を呼び掛けた。「期日前投票の時間や場所は分かっているか」。知識が曖昧な3年生もおり、該当者同士で投票所が閉まる時間を確認した。「今日投票に行こうかな」と話す部員もいた。

 同校が戦うのは午前9時開始の第1試合。時間的には試合後に投票することも可能だが、期日前投票を勧めている。佐野努監督(39)は「試合には勝ち負けがある。もし負けたときに投票に気持ちを切り替えられるか、難しさもある」と説明する。

 塩田工高(嬉野市)は野球部が10日に試合が組まれたほか、男子ソフトテニス部も熊本県で開かれる九州大会の試合がある。それぞれに数人ずつ選挙権を得た3年生がおり、期日前投票を利用するよう指導している。他の部も含め、7月2、3日の週末を中心に練習を早く切り上げた。

 全九州高校体育大会は10日、ソフトテニスをはじめ8競技が開かれる。長崎県で試合がある佐賀女子高(佐賀市)のソフトボール部は7人の3年生が在籍し、鶴田万誉さん(18)=有田町=が唯一選挙権を持つ。6月下旬に父親の勧めで期日前投票で初の1票を投じた。「せっかく与えられた権利だし、若い人の意見が大切だと思った」と語る。

 3年生は受験勉強も本格化し、夏休み前に模擬試験を行う高校も多い。小城高(小城市)は3年生を対象に9、10日に実施する。投票に行く時間をできるだけ確保しようと、模試の開始時間を当初の予定より15分早めた。同校は「投票ができるよう、可能な限り配慮したい」と話す。

 高校も投票に関する指導は初めてで、現場は手探りの状態。ある高校は部活動の試合がある生徒らに投票を指導した結果、強制と受け止められないかを危惧する。「こちらの意図と違う受け取り方をされるケースもある。最初の選挙でもあり、“安全運転”にならざるを得ない」と指導の難しさを指摘する。

最終更新:7月7日(木)12時10分

佐賀新聞