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全国の小学校で梅の出前講座 和歌山の梅食育普及促進協

紀伊民報 7月7日(木)16時45分配信

 子どもたちに梅の良さを知ってもらおうと、和歌山県のJA紀州とJA紀南、みなべ町、田辺市でつくる梅食育普及促進協議会(会長=久保秀夫JA紀州組合長)は8月から、希望があった全国の小学校や養護学校、支援学校を対象に、梅の産地や機能性などについて教える出前講座を始める。6日、協議会関係者がみなべ町気佐藤のJA紀州アグリセンターに集まり、今後の出前講座の進め方を話し合った。

 協議会の事業として今年3月、梅の食文化継承や消費拡大を目的にし和歌山の梅の歴史や栽培、機能性などについて漫画で紹介する「梅パワーのひみつ」(学研プラス発行、128ページ)を発刊。学習教材として、全国の国公私立小学校(養護、ろう学校含む)や公立図書館に寄贈するとともに、出前講座の希望を募った。

 その結果、北海道から沖縄県まで全国の125校(対象約6500人)から希望が寄せられた。学年の指定がある学校から、全学年を希望する学校までさまざまだった。

 本については「とても身近な食材だけど、どんなふうにして作られるのか全然知りませんでした。また梅が万能な食材なんだと思いました」「梅干しは体に良いと言われているが、どう良いのか非常に分かりやすい内容でした。梅を使った料理法もあって大人も参考になりました」「日本食が世界中で見直されている現代。ぜひ梅パワーで世界を健康な世の中に変えていってほしいと願っています」などと好評だった。

 出前講座は2年かけて、希望のあった125校を回る予定。JA紀州、JA紀南、みなべ町、田辺市が地域別におおむね30校ずつ分担することとし、それぞれが、日程を調整して回る方針を決めた。講師は職員や農業者団体などから派遣する。

 講座では、「梅パワーのひみつ」の要点をまとめた小冊子を配布。それに基づき、梅の栽培過程や機能性、世界農業遺産に認定された「みなべ・田辺の梅システム」などを説明する。

 冷凍梅や氷砂糖、ポットを用意して、梅ジュース作りを体験してもらうほか、試飲用の梅ジュースや梅干しを提供したり、給食用に白干し梅を贈ったりもする。

 JA紀州の芝崎幸司常務は「将来の梅産業のことを考え、みなべと田辺のJA、市町が連携して取り組んでいかなければいけない。できるだけ多くの学校を回り、機能性や梅の良さをPRして『酸っぱい。梅は苦手』という子どもを減らせるよう、一生懸命取り組みたい」と話す。

最終更新:7月7日(木)16時45分

紀伊民報