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「親子合作」で祇園祭へ気合 七尾・湊町1丁目の佐々波さん

北國新聞社 7/7(木) 3:01配信

 9日に七尾市中心部で行われる大地主(おおとこぬし)神社の夏祭り「七尾祇園祭(ぎおんまつり)」を控え、湊町1丁目の親子が、奉燈(ほうとう)に飾る絵と、墨字を立体的に造形し金紙を貼って作る「浮き字」を新調した。奉燈の運行指揮を執る佐々波泰輔団長(38)たっての願いで、絵は洋画家の母啓子さん(69)が制作し、浮き字は泰輔さんら団員が手掛けた。「親子合作」の奉燈で臨む祭りに、青年団員は一層の盛り上がりを期待している。

 七尾祇園祭は、日本遺産「灯(あか)り舞う半島 能登~熱狂のキリコ祭り~」を構成する祭礼の一つで、各町から担ぎ出された高さ5~11メートルの奉燈11基が港町を勇壮に練る。

 今年の祭りで指揮を執る泰輔さんが、日本遺産の認定などで注目が集まる祭りをさらに盛り上げたいと、絵と浮き字を同時に新調することにした。

 啓子さんは、昨年の日展で特選を受賞しているベテランだが、奉燈の絵を制作するのは初めて。題材は湊町1丁目の金毘羅神社にゆかりがある烏(からす)天狗の基となった「迦楼羅天(かるらてん)」を採用した。慣れたキャンバスと異なり、和紙に描くのは苦労したが、昼と夜の運行で違った雰囲気が出るように、裏からも彩色するなど工夫を凝らした。

 青年団によると、七尾祇園祭では、奉燈を飾る文字に墨字が飾られることが多い。湊町1丁目の墨字は「蒼龍乗(そうりゅうじょう)」で、10年前に書家の清水聖鵬氏(七尾市)に書いてもらったが、長年の使用で傷んできた。そのため、同じ文字で立体的に見せる浮き字も作り、今後は使い分けていくことにした。

 泰輔さんら青年団員6人は、昨年8月から浮き字の制作に取り掛かり、墨字のかすれなどを表現するために試行錯誤して仕上げた。泰輔さんは「多くの人々に協力してもらった。大切に使い、祭りや七尾の町をさらに盛り上げたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:7/7(木) 3:01

北國新聞社