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ユーロ5大会で検証…PK戦は本当に相手ゴールを選ぶ方が不利なのか?

SOCCER KING 7月7日(木)2時16分配信

 3日に行われたユーロ2016準々決勝のドイツ対イタリア戦は、120分では決着が着かずPK戦にまでもつれこんだ。

 試合はドイツが勝利しベスト4に駒を進めたのだが、PKのエンドを決める際、キャプテンのMFバスティアン・シュヴァインシュタイガーはイタリアサポーターが集結する側のゴールをあえて選んだことが話題になった。

 こうしたPK戦の際、普通であれば自らのチームのサポーターがいる方のゴールを選ぶものである。なぜなら、ファンはあらゆる手段を使って相手チームにプレッシャーをかけてくれるからだ。

 しかし、シュヴァインシュタイガーは過去の経験からあえてイタリア側のゴールを選択。結果的に勝利したものの、その决定方法が話題となったのだ。

 では、PK戦では本当にサポーターが待つゴール裏を選んだ方が有利なのだろうか? 実際に調べてみた。

 今回調査するのは、ユーロ2000からユーロ2016(準々決勝終了時点)にいたるまでの5大会でPK戦にまでもつれこんだ9ケース。ワールドカップではゴール裏の割り当てがハッキリしない場合があるので、今回はユーロに限ってのデータを取る。ユーロのPK戦で勝利したチームはどちらのゴールで勝利を掴んだのか、あるいはその成功率をそれぞれ調べる。なお、ゴール裏の割り当てがハッキリしないユーロ2004準々決勝のスウェーデン対オランダ戦は除外することにした。

■ユーロ2000 準決勝 イタリア対オランダ

PK戦が行われたのは…オランダサポーターがいる側のゴール
PK戦の結果…3-1でイタリアが勝利

【イタリア】
ルイージ・ディ・ビアージョ:○
ジャンルーカ・ペッソット:○
フランチェスコ・トッティ:○
パオロ・マルディーニ:×

【オランダ】
フランクデ・ブール:×
ヤープ・スタム:×
パトリック・クライファート:○
ポール・ボスフェルト:×

■ユーロ2004 準々決勝 ポルトガル対イングランド

PK戦が行われたのは…ポルトガルサポーターがいる側のゴール
PK戦の結果…6-5でポルトガルが勝利

【ポルトガル】
デコ:○
シモン:○
マヌエル・ルイ・コスタ:×
クリスティアーノ・ロナウド:○
マニシェ:○
エウデル・ポスティガ:○
リカルド・ペレイラ:○

【イングランド】
デイヴィッド・ベッカム:×
マイケル・オーウェン:○
フランク・ランパード:○
ジョン・テリー:○
オーウェン・ハーグリーヴス:○
アシュリー・コール:○
ダリウス・ヴァッセル:×

■ユーロ2008 準々決勝 クロアチア対トルコ

PK戦が行われたのは…トルコサポーターがいる側のゴール
Pk戦の結果…1-3でトルコが勝利

【クロアチア】
ルカ・モドリッチ:×
ダリヨ・スルナ:○
イヴァン・ラキティッチ:×
ムラデン・ペトリッチ:×

【トルコ】
アルダ・トゥラン:○
セミヒ・シェンテュルク:○
ハミト・アルティントップ:○

■ユーロ2008 準々決勝 スペイン対イタリア

PK戦が行われたのは…スペインサポーターがいる側のゴール
Pk戦の結果…4-2でスペインが勝利

【スペイン】
ダビド・ビジャ:○
サンティ・カソルラ:○
マルコス・セナ:○
ダニエル・グイサ:×
セスク・ファブレガス:○

【イタリア】
ファビオ・グロッソ:○
ダニエレ・デ・ロッシ:×
マウロ・カモラネージ:○
アントニオ・ディ・ナターレ:×

■ユーロ2012 準々決勝 イングランド対イタリア

PK戦が行われたのは…イタリアサポーターがいる側のゴール
Pk戦の結果…2-4でイタリアが勝利

【イングランド】
スティーヴン・ジェラード:○
ウェイン・ルーニー:○
アシュリー・ヤング:×
アシュリー・コール:×

【イタリア】
マリオ・バロテッリ:○
リッカルド・モントリーヴォ:×
アンドレア・ピルロ:○
アントニオ・ノチェリーノ:○
アレッサンドロ・ディアマンティ:○

■ユーロ2012 準決勝 ポルトガル対スペイン

PK戦が行われたのは…スペインサポーターがいる側のゴール
Pk戦の結果…2-4でスペインが勝利

【ポルトガル】
ジョアン・モウティーニョ:×
ペペ:○
ナニ:○
ブルーノ・アウヴェス:×

【スペイン】
シャビ・アロンソ:×
アンドレス・イニエスタ:○
ジェラール・ピケ:○
セルヒオ・ラモス:○
セスク・ファブレガス:○

■ユーロ2016 ラウンド16 スイス対ポーランド

PK戦が行われたのは…スイスサポーターがいる側のゴール
Pk戦の結果…4-5でポーランドが勝利

【スイス】
シュテファン・リヒトシュタイナー:○
グラニト・ジャカ:×
ジェルダン・シャキリ:○
ファビアン・シェア:○
リカルド・ロドリゲス:○

【ポーランド】
ロベルト・レヴァンドフスキ:○
アレク・ミリク:○
カミル・グリク:○
ヤクブ・ブワシュチコフスキ:○
グジェゴシュ・クリホヴィアク:○

■ユーロ2016 準々決勝 ポーランド対ポルトガル

PK戦が行われたのは…ポーランドサポーターがいる側のゴール
Pk戦の結果…4-5でポルトガルが勝利

【ポーランド】
ロベルト・レヴァンドフスキ:○
アレク・ミリク:○
カミル・グリク:○
ヤクブ・ブワシュチコフスキ:×

【ポルトガル】
クリスティアーノ・ロナウド:○
レナト・サンチェス:○
ジョアン・モウティーニョ:○
ナニ:○
リカルド・クアレズマ:○

■ユーロ2016 準々決勝 ドイツ対イタリア

PK戦が行われたのは…イタリアサポーターがいる側のゴール
Pk戦の結果…6-5でドイツが勝利

【ドイツ】
トニ・クロース:○
トーマス・ミュラー:×
メスト・エジル:×
ユリアン・ドラクスラー:○
バスティアン・シュヴァインシュタイガー:×
マッツ・フメルス:○
ジョシュア・キミッヒ:○
ジェローム・ボアテング:○
ヨナス・ヘクター:○

【イタリア】
ロレンツォ・インシーニェ:○
シモーネ・ザーザ:×
アンドレア・バルザーリ:○
グラツィアーノ・ペッレ:×
レオナルド・ボヌッチ:×
エマヌエレ・ジャッケリーニ:○
マルコ・パローロ:○
マッティア・デ・シリオ:○
マッテオ・ダルミアン:×

 調査の結果、PK戦に勝利した9チームのうち、自分たちのサポーターが待つゴールで勝利を掴んだケースは5例、逆のケースは4例だった。つまり確率論で見れば、PK戦では自分たちのゴールを選ぶ方が有利という結論になる。

 全9例のなかで93人がPKを蹴っているが、そのうちゴールしたのは66回(成功率70.96パーセント)。

 一方で、自らのチームのゴールに向かって蹴った際の成功率は72.34パーセントであるのに対し、相手ゴールに向かって蹴った際の成功率は67.38パーセントとやや差がついており、やはりPK戦では自らのサポーターの前で蹴った方が若干有利ではあるようだ。

(記事提供:Qoly)

SOCCER KING

最終更新:7月7日(木)2時16分

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