ここから本文です

台風1号、なぜ900hPaまで急発達? 専門家が分析

沖縄タイムス 7/8(金) 5:00配信

 台風1号はフィリピンの東で中心気圧900ヘクトパスカルに達し、米国ではスーパー台風(Super typhoon)に分類される勢力にまで急速に発達した。専門家は「海の深い所まで水温が高く、エネルギー源の水蒸気が多く発生した。台風の発達を阻む上空の気流も弱かった」と分析した。
 沖縄気象台によると、台風は5日正午に中心気圧が970ヘクトパスカルだったが、6日正午には900ヘクトパスカルと、24時間で70ヘクトパスカルも低下する「急発達」と呼ばれる現象が見られた。
 琉球大学の山田広幸准教授(気象学)によると、梅雨明け後の沖縄の南方海上は太平洋高気圧に覆われて晴れた期間が続き、日射により海水温が上昇。水深の深くまで高い水温が保たれたため、台風のエネルギー源となる水蒸気の供給が続いたと説明した。
 上空5~15キロの対流圏で吹く気流が弱く、台風の成長を阻害する要因がなかったことも急激な発達の要因としている。
 山田准教授は、2013年11月にフィリピン中部を襲った台風「ハイエン」は、24時間で中心気圧が965ヘクトパスカルから905ヘクトパスカルと60ヘクトパスカル下がったと説明し「ハイエンを上回り、70ヘクトパスカルも下がるのは極めてまれ」と指摘した。(社会部・知念豊)

最終更新:7/8(金) 22:55

沖縄タイムス