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『クロスビーツレヴ サンライズ』×『グルーヴコースター3 リンクフィーバー』 夢のコラボレーションについて両機種のプロデューサーにインタビュー!

ファミ通.com 7月8日(金)0時2分配信

●夢のコラボレーションについてインタビュー
 アーケードで好評稼動中の音楽ゲーム『クロスビーツレヴ サンライズ』(カプコン)と『グルーヴコースター3 リンクフィーバー』(タイトー)。現在、両タイトルのコラボレーション企画第1弾が開催中だ。本稿では、そのコラボレーション企画について、『クロスビーツレヴ サンライズ』のプロデューサー前田尚紀(NAOKI MAEDA)氏と『グルーヴコースター3 リンクフィーバー』のプロデューサー白石雅也氏(しらぴー)にインタビュー。ふたりの出会いからコラボレーション企画の今後まで話をうかがった。

■『クロスビーツレヴ サンライズ』とは?
“音楽感”と“オリジナリティー”をテーマに、収録楽曲・ビジュアル・ゲーム性・筺体音響など、コンテンツクオリティーを徹底的に追求しつつ、タッチパネル型を使用することで誰でも直感的に楽しめるアーケード音楽ゲーム『クロスビーツレヴ』。その新バージョンとして2016年4月28日より稼動しているのが、『クロスビーツレヴ.サンライズ』だ。

■『グルーヴコースター3 リンクフィーバー』とは?
2013年11月より稼動を開始したアーケード音楽ゲーム『グルーヴコースター』。ビジュアルイメージを一新し、2016年3月10日より新たに『グルーヴコースター3 リンクフィーバー』として稼動。『グルーヴコースター』のジェットコースターのような疾走感やグルーヴ感はそのままに、新バージョンではオンライン対戦機能を搭載。さらに、メッセージ送信やマイページでのフレンド登録など、ユーザーコミュニティを拡充させる機能も実装。毎月、楽曲が追加され、やり込み要素も充実している。

●コラボレーション実現までに約3年、出会いのきっかけはTatsh?
――まず、今回コラボレーションすることになったきっかけとは一体何だったのでしょうか?

白石 きっかけとなると、Tatsh(タッシュ)さんということになりますかね?

前田 そうなりますね。

――それは思いもよらないお名前が出ましたね。

白石 グルーヴコースターシリーズでTatshさんの楽曲を収録させていただいているのですが、前田さんは元々Tatshさんと親交があるということもあったので、Tatshさんに前田さんを紹介してくださいとお願いしました。

――となると、前田さんと白石さんはそれまでに面識があったわけではなかったんですね。

白石 はい。それと、私が前々から前田さんのファンということもありまして、Tatshさんを通じて前田さんに何かいっしょにやりませんか? とお願いしました。ですので、最初にお会いしたときはTatshさんにも同席していただきましたね。でもそのときはまだクロスビーツはアプリでしたので、『グルーヴコースター』と『クロスビーツ』(アプリ版)でコラボレーションしませんか? という形でした。

――『グルーヴコースター』はアーケード版ということでしょうか?

白石 そうですね。アーケード版『グルーヴコースター』(1作目)のときです。だから、コラボレーションのきっかけという話となると随分前(2013年辺り)の話になりますね。前田さんを紹介していただいた時期もそのころのことです。

前田 きっかけとしてはそういう流れで、結果としてこうやってコラボレーションを実現したわけですが、それまでに何かおもしろいことをできないかという話はじつは何度もありました。

白石 クロスビーツのアーケード化の話も当時からちらっと聞いていましたので、何度もお会いして行く中でタイミングを見てどこかで何かやりましょうという話は出ていました。とはいえ、いいタイミングというのがお互いなかなか合わずコラボの話自体も当時から出たり消えたりをくり返していた感じでしたね。

前田 カプコンとしては、当時スマートフォン・タブレット向けのアプリの潮流を見つつ試行錯誤をして作り上げたタイトルが『CROSS×BEATS』でしたが。そして日本の音楽ゲームにおいては主戦場となっている場所がアーケードではあるので、カプコンとして音楽ゲームを仕掛けていくとなった際、アーケードに名乗りでないと本当の意味での始まりにはならないと考えていました。しかし、アーケード化には超えなければならないハードルが多かったんです。そんなときに白石さんと出会いました。

白石 こちらとしてはすでにアーケードで『グルーヴコースター』の1作目が稼動していて、そういった部分でも前田さんとはいろいろお話させていただいていましたね。

前田 『クロスビーツ』の方もアプリからアーケード化に至るまでいろいろありましたので、そういった状況の中、なかなかタイミングが合わずコラボしましょうという話が残ったまま時間が過ぎていったという感じでした。

白石 そしてアーケードで『クロスビーツレヴ』がいよいよ稼動するとなったとき、再び私の方から前田さんに、機会があったらいっしょにやりましょうとお声がけさせていただきました。とはいえ、またそこから少し空いてしまいましたが。

前田 僕らからというかカプコンから見たときに、アーケードの音楽ゲーム市場ですでにタイトルをリリースされているタイトーさんを始めとしたほかのメーカーさんと比べると、後発メーカーであるが故に経験が積まれていない部分があり、そういった状況の中でコラボレーションをさせてくださいというのはおこがましいと考えていたんです。『グルーヴコースター』とコラボすることで認知度は広げていける期待は大いにありましたが、僕らはある意味ゼロから出発しているので、こちらから『グルーヴコースター』に何をお土産として持っていけるのかと考えていたんです。そういう背景もあって、やはりまた少し間が空いてしまったという感じですね。

――そしてついにコラボレーションが実現したわけですが、コラボレーションのタイミングがいまというのは?

白石 それこそ『クロスビーツレヴ サンライズ』となったことで、機は熟したというところでしょうか。そして今度は前田さんの方からお声をかけていただいたんですよ。

前田 はい。僕らから見たときに、『グルーヴコースター』はアプリからスタートしていることもあって、親近感がどこかにあったんですね。

白石 どちらもアプリからスタートしているタイトルというところで共通点はありますね。

前田 それで、『グルーヴコースター』をアーケード化してアーケードの音楽ゲームマーケットの中で存在をアピールしている姿を見て、我々としてまず見本としなきゃいけないのは『グルーヴコースター』だと。そしてほかのメーカーさんたちがコラボレーションという形でメーカーの枠を越えていく中で、僕らとして共闘、いっしょに戦っていけるパートナーというものを考えるところもあり、同じようにアプリからアーケードへ進出した音楽ゲームのセグメントとしていっしょに手を取り合って、アプリだけ、アーケードだけじゃなく、プレイヤーさんに対してよきアピールができればというところでお話をさせていただきました。

●互いのゲームをリスペクトし合って作り上げた、コラボレーション楽曲の譜面
――コラボレーションの第1弾では1曲ずつ楽曲が交換されていますが、交換する楽曲の選定はどのようにお互い決定されたのでしょうか?

白石 お互いに希望曲を出しつつ、この曲どうですかという提案もさせていただいていました。

前田 音楽ゲームにおいて楽曲のラインナップとは、ひとつの個性を感じさせるエレメントのひとつだと思うんです。当然音楽ゲームなので、そのエレメントの中でも楽曲というのは高い個性を感じさせられます。クロスビーツに関してはライセンス曲も入れていますが、どちらかというとオリジナル曲を中心にしていくコンセプトで運営していて、楽曲の方向性もコアでディープなところをある種狙い撃ちする形で走っていました。逆に、『グルーヴコースター』は僕から見たときにライト、ミドル層といった広い部分にアピールできるラインナップの構築をされているなと感じていました。こうして両機種の方向性を見たときに、楽曲を交換するのであればお互いの強みを活かした形で交換することがいちばんきれいな絵になるのかなと。

――そうして決まった楽曲が“LINK LINK FEVER!!!”と“ピコラセテ”の2曲になったと。

前田 白石さんはご自分でチョイスされたんじゃないかなと思うのですが。

白石 曲を開発の中でいろいろ吟味した結果ですね。今回は作品のテーマソングでもあるので、『グルーヴコースター3 リンクフィーバー』らしさという部分をいちばんに考えました。

前田 『クロスビーツレヴ サンライズ』の方は、開発スタッフがこだわりを持っている人間が多くてですね。

白石 こだわり?

前田 カプコンオリジナル曲への熱い思いということですね。第1弾に選定された“ピコラセテ”という楽曲は人気曲ですがチップチューンなので、これが『クロスビーツ』サウンドの象徴ですかといわれると、『クロスビーツ』のオリジナル曲バラエティを感じさせるひとつの個性的なサウンドであり、“LINK LINK FEVER!!!”のようにストレートではないですね。ただ、今回のコラボが複数回に分けて展開されますので、『クロスビーツレヴ サンライズ』ならではのバラエティー豊かなラインナップを『グルコス』ファンにも聴いていただきたいなと考え、その第1弾として“ピコラセテ”にしました。

白石 でも、そういう意味では第1弾として“ピコラセテ”はよかったかなと思いますよ。

前田 どういうふうにグルーヴコースターのお客さんに対して我々のエレメントが受け入れられるのかなって。それによって第2弾、第3弾、第4弾の舵取りをしていこうとは捉えていました。

――では、互いの機種に収録した際の譜面についてですが。

前田 それはお互いこだわっていますね。

白石 そうですね。

前田 僕らがびっくりしたことは、それこそ“ピコラセテ”の譜面を見せていただいたときに、『グルーヴコースター』のこだわりを感じたところです。それを見たら触発されますよね。

白石 今回は先にこちらから完成した楽曲の動画をお見せして、その後『クロスビーツレヴ サンライズ』の方を見せていただいたんですが、リンカちゃんをすごくうまく引き出していただいてうれしかったです。

前田 これはすごくクリエイティブでした。コラボレーションといってもいろいろあると思いますが、ただ楽曲を交換するだけではなく、しっかりゲームの中に入ってきていただいたコラボレーションができたと思ったんです。

白石 “LINK LINK FEVER!!!”の譜面を見せていただいたときに、『グルーヴコースター3 リンクフィーバー』の上にスライドする譜面部分が『クロスビーツレヴ サンライズ』でも同じように上にスライドする譜面になっていて、こちらから出したもののアンサーとして応えていただいた感じがしてうれしかったですね。

――プレイヤーも両方の機種の譜面を知っていればより楽しさが増しますね。

前田 そういう部分がコラボレーションの醍醐味ではないかなと思っています。

――第1弾が現在開催中ですが、第2弾も決定しており楽曲も決まっています。第2弾の楽曲“QLWA”と“THIS IS HDM”についてはいかがでしょうか?

前田 第2弾は『クロスビーツレヴ サンライズ』の新曲からご提供させていただく曲になっています。2016年4月28日から稼動を開始しましたが、非常にプレイヤーさんからの注目度が高いオリジナル楽曲で、ある意味『クロスビーツレヴ サンライズ』のお客様に非常に支持されている楽曲のひとつです。

白石 第2弾の『クロスビーツレヴ サンライズ』の楽曲が決まったのが譜面を作る方からするとギリギリだったんですよ。『クロスビーツレヴ サンライズ』が稼動して、どの曲を出したらいいか稼動の状況を見てから選びたいというお話をいただいたので、ギリギリまで待ちました。そしてその結果この曲がいちばんです。という流れでいちばん自信を持って勧めていただきましたね。

前田 その節はすいませんでした。とは言っても、これも言ってしまうとクリエティブの一環ですよね。やっぱり同じ楽曲を交換するのであれば、僕らとしては恥ずかしくないような、『グルーヴコースター3 リンクフィーバー』で効果のある楽曲をご提供させていただきたいという思いのみです。中途半端なやりかたはしたくなかったという思いでこの曲を選ばせていただきました。

白石 こちらは『グルーヴコースター3 リンクフィーバー』稼動直前に出た『グルーヴコースター2 ヘヴンリーフェスティバル』の楽曲で、オリジナル楽曲でいちばん人気があったので、それこそ同じように自信を持ってお勧めできる曲ということでご提供させていただきました。それとt+pazoliteさんはクロスビーツには入ってなかったということもあったので、そういう部分も含めてというところですね。

――第1弾、第2弾ともに、お互い自信を持って勧められる楽曲を交換した形ですね。そして同じく気になるのが譜面なんですが。

白石 こちらは絶賛制作中ですね。

前田 ですがやっぱり第1弾がそうであった限り、第2弾で落とすことはできないですよね。そこは期待していただいてもいいのではないでしょうか。

――先ほどからちらほら出てはいましたが、今回のコラボレーション企画は第4弾まであるということで、第3弾、第4弾について何か公開できることがあればぜひお聞きしたいのですが。

白石 第3弾では1曲じゃなくて2曲くらい交換したらいいんじゃないですかっていう話は出てますね。

前田 そうですね。それこそスケジュールなどもありますが、でも本当にひとりのクリエイターとしての発言として言わせていただければ、やっぱりお客さんにより楽しんでもらうようなコラボレーションでありたいのです。第2弾は(スケジュール的に)少し危ない橋を渡ってしまったので、第3弾はちゃんといきたいところです。

白石 第3弾はまた驚いていただける形にはなるんじゃないかなと思っています。

前田 エンタメとして驚きを感じさせる第3弾になるんじゃないですかね。

白石 ですので、まずは曲が増えるかもねという程度で楽しみにしていただければ。

――では第4弾の方は……。

前田 第4弾となるとある種今回のコラボのフィナーレを飾るわけですから、締めに相応しいというものを狙っていると言ったら狙っています。最後はガツンと出しますよ!

白石 第3弾、第4弾は第1弾、第2弾と同じ展開ではないということですね。第2弾も違うし、第4弾も違うことをします。

前田 もうあれですよ、いきなり便秘がストレートに治るくらいのインパクトですよ。バーンと!(笑)

白石 あースッキリした。みたいなね(笑)。

前田 これぐらい言っとくべきですね。インタビューでこんなたとえをしたの初めてですけど(笑)。

――インタビューでそのたとえを聞いたのも初めてです。

白石 でも本当に僕がお客さんとして見てもすごくワクワクする感じにはなりますよ。第3弾、第4弾に関しては。

――ぜひ期待させていただきます。では最後に、コラボレーションができるのも個々のタイトルあってこそだと思いますので、今回のコラボレーションについてプレイヤーさんにひと言いただきつつ、各タイトルをアピールしていただければ。

白石 コラボレーションについては、『クロスビーツレヴ サンライズ』、『グルーヴコースター3 リンクフィーバー』それぞれが互いをリスペクトしつつ展開していて、このさきも非常におもしろい展開になっていくので楽しみにしていてください。『グルーヴコースター3 リンクフィーバー』もそうですが、『クロスビーツレヴ サンライズ』も含めてゲームセンターの中で行き来して楽しんでいただけるとうれしいですね。そういう体験ができるのはアーケードしかありませんし、その中でプレイヤーさんどうしつながって(リンク)いただけるとうれしいです。『グルーヴコースター3 リンクフィーバー』の方は、現在オンライン対戦で全国のプレイヤーと最大4人で遊べるように生まれ変わりました。また、海外でも展開している本作ですが、以前は海外と国内で収録曲に違いがあったものの、いまはすべて統一しているので海外のプレイヤーともオンライン対戦でつながることができます。タイトルにもなっているリンク(つながり)をキーワードにこれから先もいろいろな展開を考えていますので、ぜひたくさん遊んでください。

前田 『クロスビーツレヴ サンライズ』は他企業様とのコラボレーション自体が初めてということで、我々としては記念すべきことであり、かつひとつのターニングポイントになる機会だと思っています。プレイヤーの方々に関しても、第1弾を遊んでいただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、これから第2弾、第3弾、第4弾と進む中で、このコラボレーションの意味とか意義とか、そしていちばん大きな要素である楽しさ。こういったものを感じてもらえると思います。僕らはつねにいろいろな角度から楽しさを提供したいと思っているので、今回のコラボレーションもその一環として捉えていただければと思います。『クロスビーツレヴ サンライズ』としてはこれまでのコンセプト、方向性を軸にしながらも、クロスビーツでは絶対そんなことやらないだろうと思っているようなことをいい意味で開放していき、クロスビーツの世界を拡張してひとりでも多くの方にプレイしていただけるようにしたいと思いで運営していきたいと思います。


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最終更新:7月8日(金)0時2分

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。