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アルバム・セールスは下落、ストリーミングは拡大の傾向が顕著に― 米レポート

bmr.jp 7月8日(金)0時20分配信

アルバム・セールスは下落、ストリーミングは拡大の傾向が顕著に― 米レポート

アルバム・セールスは下落、ストリーミングは拡大の傾向が顕著に― 米レポート

カナダ発のラップ・スター、ドレイクの最新作『Views』が9週連続で全米チャートを制し、この勢いがまだ続きそうだが、ストリーミング・サービスでの圧倒的な強さが大きく働いている『Views』のように、アルバム・セールスの下落、ストリーミングの拡大の傾向がますます顕著になってきているようだ。

米Billboard誌がニールセン・サウンドスキャンの数字を元に報じたところによると、今年の上半期と昨年の上半期の実績を比較すると、CDの米アルバム・セールスは11.6%ダウン(通算およそ5000万枚)、デジタル・ダウンロードでの米アルバム・セールスは18.4%ダウン(通算およそ4380万枚)と下落。特に、新作においてはこの傾向がはっきりしており、旧作カタログが昨年の上半期と比較して7.7%ダウンに留まったのに対して、新作は全体で20.2%ダウンと2割も減少しているとか。また楽曲単体のセールスはさらに悪く、23.9%ダウン(通算およそ4億430万DL)に。こちらも、旧作カタログの楽曲に関しては6.4%ダウンに留まったが、18ヶ月以内にリリースされた楽曲については40%近く落ち込んでいるとのこと。

対照的に、アメリカにおけるストリーミング・サービスでの再生回数は増加。昨年の上半期と比較して58.7%アップとなったという。このストリーミング再生回数は、YouTubeなどのビデオ再生回数なども含むものだが、通算2089億という再生数のうち、過半数の1136億が音声のみのストリーミング再生となっており、初めて映像ストリーミングの再生数を上回ったとのこと。やはりApple MusicやTIDALなどの新たな定額制音楽ストリーミング・サービスが始まった影響が大きいと見られる。

米Billboardチャートは、定額制音楽ストリーミング・サービスのユーザーが拡大しているのを受けて、2014年12月からアルバム総合チャートで、ストリーミング・サービスでの再生回数も反映するようチャート・ポリシーを改訂。ストリーミング・サービスで1500回再生されるとアルバム1枚ぶんのセールスに相当すると換算されるようになった。この恩恵を大きく受けているのが、現在9週連続でチャート1位を独占しているドレイクの最新作『Views』だ。

大きな期待が寄せられたラップ・スターの新作は、発売1週目のダウンロード・セールスはおよそ85万5000枚となり、キャリア最大の初動を記録した上に、2016年発売作品の中でもっとも大きな初動セールスとなる大ヒットとなったが、ストリーミング・サービスでも圧倒的な強さを見せている。当初はストリーミング・サービスへの提供はApple Musicの独占という限定的な状態だったにも拘わらず『Views』の楽曲の再生回数の合計は全米だけで1週間でおよそ2億4510万という驚異的な数字で新記録を樹立。さらに週を追うごとに実売セールスが下降していく中で、ストリーミングでは毎週1億以上の再生回数を誇り、3週目からはストリーミングで稼いだポイント(1500回再生=アルバム1枚相当)が実売セールスを上回るように。今年上半期では、ストリーミングによって『Views』は実に97万9000枚相当(再生回数は14億6850万)を記録したとのこと。

なおレコードの米アルバム・セールスは昨年の上半期と比較して11.4%アップとなり、およそ620万枚を売り上げたという。2016年の上半期でもっとも売れたレコードは、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の遺作『★』(Blackstar)で、およそ5万7000枚ほど売れたとのこと。

最終更新:7月8日(金)11時40分

bmr.jp