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R・エメリッヒ監督が語る『インデペンデンス・デイ』続編の“新要素”

ぴあ映画生活 7月8日(金)10時33分配信

1996年に公開された『インデペンデンス・デイ』の続編『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』が公開になる。シリーズの生みの親ローランド・エメリッヒ監督はかねてより“続編嫌い”を公言していたが、映像技術の進化を目の当たりにして、初の続編に着手。しかし“進化したCGを使った同じ話”では新たに作る意味はない。エメリッヒ監督がこだわったポイント、キャリアを通じて守り続けている要素とは? 来日時に話を聞いた。

『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』/その他の画像

前作の公開時から現在までの間に、デジタル技術は大幅に進化し、フィルムメイカーは様々な映像表現が可能になった。そこでエメリッヒ監督は、キャリアで初めて“続編”に取り組むことになったが、筋金入りの“続編嫌い”らしく「できる限り、前作と違う映画にしようと最初から決めていました」と笑う。「もちろん、続編である以上は、前作からきちんと物語がつながっていてほしかったですし、変えない方が良い部分があることもわかっていました」

『…リサージェンス』は、監督が語る通り、前作で人類が宇宙人を撃退した20年後から始まる“正統な続編”だ。人類は大規模な戦いの後、宇宙人のテクノロジーを活用して、これまで以上に防衛策を練っていたが、宇宙人が再び襲来し、前作以上のスケールで人間が暮らす都市を木っ端微塵に吹き飛ばす。「前作で街が破壊されるシーンは、実はそれほど多くないのですが、多くの人の印象に残ったようなので、新作でも1回は入れようと思っていました。その時にふと、“宇宙人の母船が磁場を操り、アジアを吸引して、欧州に落として破壊する”というイメージが頭に浮かんだのです」。

映画は、大規模な破壊、想像を絶するほど巨大な宇宙船、極限状態に追い込まれても団結して戦う人間たちのドラマなど、前作の要素をしっかりと引き継いでいる。しかし、エメリッヒ監督の“繰り返しではない続編を作りたい”という想いがカタチになるまで、長い時間を要したという。「あまりにも長い時間をかけて脚本づくりをしていたので、私たちは一体、何が面白いのかわからなくなっていました。そこで客観的な視点を入れるために若い脚本家たちに入ってもらったのです。映画の後半、新たな展開を見せる部分は、彼らのアイデアを採用しました」。さらにエメリッヒ監督はクライマックスに「これまでのシリーズにはない要素」を持ち込んでいる。詳細は明かせないが、そのシーンは監督曰く「日本映画の影響を受けている」。「1998年の『GODZILLA/ゴジラ』を撮影する前にたくさんの日本映画や怪獣映画を観たのですが、その影響を受けています」

前作から引き継いだ要素と、若い脚本家たちがもたらした新しい要素。エメリッヒ監督はそこに“キャリアを通じて変わらない要素”を入れ込んでいる。「私が手がけた『デイ・アフター・トゥモロー』や『2012』は前向きな結末ではないかもしれませんが、観客が共感できるキャラクターを描き、彼らが危機的な状況を生き延びることで観客は幸福な気分を味わえたのだと思います。それに私はいつもユーモアが大事だと思っています。劇場で観客が一斉に笑うこと大事なのです。ですから私はどれだけデジタル技術が進んでも、俳優が撮影現場でアドリブを言ったり、即興で演技したり、遊べる余裕をもつようにしています。この映画でも俳優たちのアドリブから生まれた笑えるシーンがたくさんあるんです。そして何より、私は大きなキャンパスに、大きなスケールを描くことが好きですから、この映画もそうなっていると思います」

『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』
7月9日(土) TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー
7月8日(金) 前夜祭上映(一部劇場をのぞく)

最終更新:7月8日(金)10時33分

ぴあ映画生活

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。