ここから本文です

スナップチャットは次の主役SNSになるか?

ZUU online 7/8(金) 7:10配信

SNSは今や人々の生活に欠かせない。企業にとっても、消費者、利用者のダイレクトな意見を救い上げられるため、マーケティングにおいても不可欠になっていると言えるだろう。

ICT総研の調査によると、2014年末におけるSNSの利用者数は6451万人で、日本国民全員の半分以上が使っている計算だ。インターネットユーザーの約7割がSNSを使っており、Facebookやtwitter、ミクシィ、グリーといったSNSが栄枯盛衰を繰り広げてきた。

その中で現在、新たなSNSの主役候補として注目を浴びているのが、「スナップチャット」である。日本のSNSのトレンド推移を振り返り、「スナップチャット」がなぜ注目を浴びているのかを見てみよう。

■ミクシィ対グリーから、Facebook&Twitterの両雄時代へ

日本国内のSNS事情は、日本企業がパイオニアとなり、外資の本格参入で市場が発展してきた。さらに、容易なコミュニケーションを実現するLINEの参入で競争が激化という歴史を辿ってきていた経緯がある。

日本におけるSNS元年は2004年といわれる。同年2月にグリー、3月にミクシィがオープンしたからだ。現在は、スマホゲームの開発を主要なビジネスとして手掛けているミクシィとグリーは、最初はSNSの企業としてスタートしており、国内最大のSNSの座を競った過去もあるのだ。

ミクシィとグリーという日本発のツートップが主導して、牽引していたSNSだが、2008年に新たな動きが起きる。Facebookが日本語版を公開するとともに、4月にTwitterの日本語版がスタートしたのだ。FacebookとTwitterという外資大手が日本市場に本格参入することで、国内SNSのシーンも大きく変わったといえるだろう。

さらに、2011年3月に起きた東日本大震災ではSNSの安否確認等で大きく役立ったことから、SNSの重要度がクローズアップされた。この年の6月にはLINEの初版がリリースされる。2014年2月にはInstagramが日本語版公式アカウントをリリースすることで、現在日本で主に使われているSNSが揃う格好だ。

■若者の「Facebook離れ」が起きている?

次に日本のSNS市場を利用率から見てみよう。大きな存在感を示してきたFacebookも盤石であるとはいいにくい現実も垣間見える。利用率データからは、Facebookの若者離れが起きていることが読み取れる。

ICT総研のデータによると、2015年度のSNS利用率トップはLINEで57.5%、次にTwitterの36.6%。Facebookの34.7%が続き、Skype、Google+、Instagram、ミクシィが10%強の利用率となっている。利用率では、LINE、Twitter、Facebookが3強となっており、Facebookもまだまだ上位に食い込んでいる格好だ。

一方、利用率の推移で見ると、Facebookの凋落が見て取れる。先ほどのデータによると、LINEの利用率は27%(2013年度)、47.6%(2014年度)、57.5%(2015年度)と順調に増加しているが、Facebookの利用率は34%(2013年度)、41.9%(2014年度)、36.6%(2015年度)と減少を続けている。

Facebookの利用率が低下している要因は、10代のFacebook離れが進んでいることである。ジャストシステムの発表では、10代のFacebook利用率は、2015年4月が45.8%であるのに対し、半年後の10月が31.0%、1年後の2016年4月が27.0%と、1年で18.8ポイントもの大きな減少をたどっている。

■つながりたくない人ともつながってしまうFacebook

Facebookの若者離れが進んでいる要因は何であろうか。データから読み取れるのは、「Facebookではつながりたくない人と繋がってしまう」ため、利用を避ける傾向もあるということだ。

ICT総研の調査では、「SNSでコミュニケーションを取りたくない相手」として「親しくない友人・知人:33.2%」「実生活でつきあいのない知人:32.7%」「会社の上司:29.0%」がトップ3として挙げられている。しかし、Facebookは実名登録、普及率の高さ、つながりのある友人を自動的に表示する機能といった特徴からこれらの相手と繋がりやすい特徴を持っている。

また平成27年度情報通信白書によると、LINEの利用率は20代以下では62.8%だが、50代では27.8%と半分以下に下がるのに対し、Facebookの利用率は20代以下では49.3%が50代で30.8%とあまり下がらず、中高年の普及率が高い。

言い換えると、Facebookの方が付き合いのある中高年世代、例えば会社の上司と繋がる可能性が高いといえる。それゆえ、10代を中心にFacebook離れが進んでいるのではないかと見られるのだ。

■「お気軽」SNS・Snapchatが次の主役か?

そんな若者のFacebook離れが進む中で注目されているのが「スナチャ」とも呼ばれる「Snapchat」(スナップチャット)だ。

Snapchatには、「共有した写真や動画が10秒以内で消え、履歴が残らない」、「落書きやフィルターで画像や動画を加工できる」「スマホ閲覧用として縦型全画面で画像が再生される」といった特徴がある。その点では「お気軽」SNSといえるだろう。実名登録、リア充の着飾った投稿と、企業の宣伝目的の美辞麗句で着飾った投稿が溢れる「よそゆき」のSNSであるFacebookとは対極の位置にいえるのが、スナップチャットである。

Snapchatであるが、米国では急速にユーザーを伸ばしている。米国emarketerによると、ユーザー数は2016年において前年比27.2%増の5860万人であり、Facebookメッセンジャーが属するモバイルメッセージアプリの伸び率平均16%を大きく上回っている。2016年の5860万人というユーザー数は、Twitterの米国ユーザー数5680万人を超えていることになる。

また年代別ユーザー数は、12~17歳で1360万人。18歳~24歳の2000万人。25歳から34歳で1580万人と全体の8割強を占める。若者層に対して効果的にリーチできる点が企業にも注目され、コカ・コーラが宣伝に使っている。

米国の若者を中心にブームとなっている「Snapchat」は日本でもブームが来るのだろうか。そこで最後にオモシロイデータを紹介しておこう。利用者満足度の高いSNSはInstagram、LINE、Twitter、の3つであるが、情報通信白書によると、Instagramの匿名利用率は68%、LINEは37%、Twitterは77%にもなる。匿名で気楽に投稿できるというのが高い満足度の要因であるならば、「お気軽」SNSである「Snapchat」も日本で受ける可能性があるといえそうだ。(ZUU online 編集部)

最終更新:7/8(金) 8:12

ZUU online