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GWに続き夏も苦戦 沖縄のホテル、予約前年割れ増

沖縄タイムス 7/8(金) 6:50配信

 県内ホテルの夏季の予約状況(客室ベース、6月13日時点)が、関係者による聞き取り調査では、客室約180~約420室の県内主要ホテル19カ所のうち、7月は14カ所、8月は11カ所が昨年同期を下回っている。宿泊単価を高めに設定した施設を中心に前年割れとなっている。高めの宿泊単価でゴールデンウイーク(GW)の客数が落ち込んだホテルは、低め価格の設定や早めの値下げなどの対応策で夏季の予約数を確保している。沖縄観光の最盛期を迎え、少しでも安いホテルを選ぶ“予約の乗り換え需要”の争奪戦が続きそうだ。(政経部・平島夏実)
 関係者による聞き取り調査では、那覇市内のシティーホテル7カ所のうち、前年割れしたのは7月が4カ所(前年比4・2~8・8%減)、8月が4カ所(0・4~4・0%減)。本島中北部のリゾートホテル12カ所は、7月が10カ所(1・0~22・6%減)、8月が7カ所(1・4~12・5%減)。
 ホテル関係者によると、「GWの反省」を受けて6月下旬、本島北部にあるリゾートエリアの一部で値下げが始まった。宿泊客の間では、予約先を那覇市内のシティーホテルから北部リゾートに乗り換える動きが出た。那覇市内のホテルは予約を取り返そうと安売りを始めており、1カ月前と比べて例年相場の約1割(2千~3千円)下げた大手ホテルが複数あるという。
 北部のあるリゾートは、夏季に向けて宿泊単価を上げた結果、隣接する別のホテルに客が流れ、7月の予約数が大幅に落ち込んだ。別のホテルは、単価を昨年と変わらない水準に設定したが、周囲のホテルが値上げしたため前年比プラスに持ち込んだ。
 ホテルの利益は稼働率と宿泊単価で決まるため、高単価であれば予約数が伸びなくても経営上大きな問題はない。宿泊単価の上げ幅に制限はないが、業界では、月平均の稼働率が60%を切るとその月は赤字になる。沖縄観光の市場調査を10年以上続けているNPO沖縄観光連盟の山入端好盛理事長は「行きすぎた宿泊費の高騰が(観光客の8割を占める)国内客の沖縄離れを招きつつある」と警戒感を強めている。

最終更新:7/8(金) 14:51

沖縄タイムス