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「僕にとってお金は血液」「ブラックジャックが大嫌い」 高須クリニック院長が語る〝医者とカネ〟

withnews 7月10日(日)7時30分配信

 「医は仁術」という言葉があります。その一方で、「医者は最も安定してもうかる仕事」という見方もあります。医者はどこまで情で働き、どこまでカネの力で動くのか。「高須クリニック」の院長として有名な高須克弥さんに「医者とカネ」について語ってもらいました。(聞き手、朝日新聞GLOBE太田啓之)

【写真】ソウル「美容整形大国」の現場 美を求め海外からも

二重まぶたの手術、3~4分で12万円

 僕は今日(取材は5月20日)、70人の手術をしました。二重まぶたにする手術だと、3~4分で12万5000円。唇を薄くする手術は15万円、鼻を高くする手術は35万円です。

 みんな「高いなあ」と言うんですが、実は40年間、まったく値上げをしていません。うちがはやるのは、相対的に安くて質の高い手術をしているからでしょう。

災害時の支援、売り上げあるからこそ

 高須クリニックの売り上げは、グループ全体で約60億円。お金持ちからたくさん受け取っているからこそ、そうではない人の医療費をタダにできる。それが「医は仁術」という言葉の本当の意味です。

 阪神大震災や東日本大震災の被災者には、タダで施術しました。シミやシワを取って若返らせてあげると、うれしくなって生きる希望がわいてくる。美容外科も立派な医療なんです。

ブラックジャックが大嫌い

 ブラックジャックみたいですって? 僕はブラックジャックが大嫌いなんです。偽医者のくせに高い金を取って。それに生まれつきの天才外科医なんて幻想。ものすごくたくさん失敗して初めて、手術の腕が上がるんです。

美容整形のもうけは地域医療に

 僕が美容外科医として働くのは週2日だけ。他の日は愛知県にある高須病院の理事長として、老人介護に軸足を置く地域医療を実践しています。

 すべて保険診療ですが、理想の医療を目指すほど、人件費がかさみ、赤字になる。美容整形のもうけを病院につぎこんでいるからこそ、倒産せずに続けられています。

残った財産、死ぬまでに社会に還元

 僕にとってのお金は、血液みたいなものです。生きていくためには、どんどん循環させる必要があるけど、使わない血液がたくさんあってもしょうがない。ためる必要はないんです。過去に脱税で摘発されたのも、お金に関心がなくて事務に経理を任せていたから。その前科のせいでドバイに進出できなくなりましたけどね。

 いま71歳ですが、かなり財産が残っちゃった。奨学金を出したり、チベットに学校を作ったり、国境なき医師団に病室を寄付したり、と死ぬまでに社会に還元する計画を進めています。

最終更新:7月10日(日)16時42分

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