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「ニート25才」が立候補で得たもの 衝撃の選挙ポスターから1年…「少しは民主主義に貢献できたかな」

withnews 7月10日(日)7時0分配信

 選挙の時、世間に強烈な印象を残す泡沫(ほうまつ)候補っていますよね。「上野竜太郎」という名前をご記憶の方は多いのではないでしょうか。昨春の統一地方選挙で千葉市議選挙に立候補し、「ニート 25才」というポスターがネットで注目を集めました。上野さんはいま、何をしているのでしょうか?

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今は、働いています

 上野さんが住む、千葉市内のファミリーレストランで待ち合わせました。先に来ていた上野さんは、穏やかな笑顔で迎えてくれました。

 「今は、認知症の人たちが入所するグループホームで働いています」

ニート 25才 上野竜太郎

 昨年上野さんが立候補した千葉市議選挙では、斬新な選挙ポスターが話題になりました。顔写真はなく白地に黒色の縁取りで、書かれているのは「ニート 25才 上野竜太郎」の文字だけ。

 かなりのインパクトを与えました。

 「不必要なものを取り除いたらあの形になりました。自分の現状をわかりやすく表すのは25歳とニートだなと。ある程度話題になることは予想していました」。意外と戦略家です。

いつか選挙に挑戦したい

 そもそもいきなり選挙に出たのはなぜでしょうか。
 
 中学から不登校となった上野さんは、音楽の専門学校へ進みますが、そこも1年余りで行かなくなり、実家に引きこもっていました。これではいけないと20歳の時に始めた青果店のバイト先で、労働問題に出くわしました。

 残業代が正しく払われず、タイムカードに記載しない残業は当たり前。従業員たちは過労死のニュースを見て「自分たちの方がもっとひどい」と笑っていました。「おかしいと思って。労働問題を解決できるのは政治家しかないとその時は考えていて、その頃からいつか選挙に挑戦したいと考えはじめました」
 
 ただ、その後はまた引きこもりに戻ってしまいました。気づけば25歳。そんな時、地元で千葉市議選があることを知りました。25歳は、ちょうど立候補できる年齢です。

選挙に出ない理由がなかった

 とはいえ。投票にすら行かない人がいるのに、いきなり選挙に出るのは、かなりハードルが高かったのではないでしょうか。

 「いえ。迷いはまったくなかったです。元々無職で仕事を辞めるリスクがないですし、家庭ももっていないので、困らせる人もいない。どうせ出ても泡沫としかみられないから、選挙にお金をかけなくていい。生活は元々不安定なので、出ない理由がなかったんです」

 すがすがしいくらい、きっぱりとした理由です。

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最終更新:7月10日(日)7時0分

withnews

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