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【都知事選】石田純一出馬なら野党分裂

東スポWeb 7月8日(金)12時52分配信

 東京都知事選(14日告示、31日投開票)に出馬が取りざたされているタレントの石田純一(62)が7日、「都知事選への意識はある」と出馬を前向きに検討していると表明した。昨年から石田は安保法制に反対する国会前デモに顔を出すなど政治色を強めていた。その流れで市民団体から要請を受けたという。石田は「政党からの話はない」というが、野党関係者は「バックには民進党がいる。ただし異論もある」と指摘。野党では統一候補を模索する動きもあったが、石田出馬なら分裂する。

 午後9時過ぎに札幌から羽田空港に降り立った石田は50人以上の報道陣に取り囲まれた。

「市民団体と意見交換をしていて、平和憲法とか戦争をやらないとか、そういう話をしてきた。育児支援だとか考えは同じ。それでこういう話が出たんだと思う」と打診を認めた。

 政党からの要請はないという。「都知事選は意識はもちろんしています。政治に対して、一般の人たちはちょっとあきらめというか、自分たちの声が届かないという声も聞きます。そういう思いがあるのだったら、力に変換していけたらと思う」(石田)

 石田の妻はプロゴルファーの東尾理子(40)で、義父は元プロ野球選手・監督の東尾修氏(66)。家族からは「やめてね」とくぎを刺されているが、本人は至って前向きだ。「仮に出たら何を訴えるか」と聞かれ、「子育て支援とか戦争をやらないとかも争点になる。地震や原発なんかも大丈夫なのかと。そういうことを大人が考えていかないといけない」と話した。8日にも再び報道陣の前で都知事選について語る予定だ。

 永田町関係者は「石田氏が出るのであれば、野党寄りになるのは間違いない。出馬打診をしたのも安保法制廃止を訴える『市民連合』です。野党統一候補になれば、分裂している自民党候補に勝てる目もあるはずです」と意気込む。確かに自民党は小池百合子元防衛相(63)と増田寛也元総務相(64)で分裂選挙が確定的になっている。

 野党統一候補になればチャンスだ。だが、そんなにうまくいかないのが世の常。むしろ、野党もまた分裂の様相を呈している。

 野党関係者は「民進党の中に石田氏に乗ろうとしている勢力があります。一方で岡田(克也)代表はいい顔をしていない。それだけじゃありません。民進党の東京都連は長島昭久氏(元防衛副大臣=54)を推そうとしています。長島氏については、ここで負けても、年内に予想される衆院選でまた復活すればいいじゃないかくらいに思われている。本人にとっても名前を広めることができるのでメリットはある」と明かす。民進党内で意見が分かれているわけだ。

 参院選では民進党と共産党をはじめとする野党が統一候補を出すなど、対安倍政権のため結束してきた。参院選で議席を伸ばすと予測される共産党の意向はどうなのか。

 政府関係者は「共産党からすれば、『不倫男なんか駄目』という感じで、乗りにくい。もともと共産党は(前回2位の弁護士)宇都宮健児氏を統一候補にしたい。民進党に気を使ってきたけど、石田氏を出すなら、宇都宮氏一本になるでしょう。参院選で調子がいいので、イケイケムードになっています」と明かす。

 みんな出てしまったらとんでもないことになりそうだ。小池氏と増田氏が票を奪い合うだけではない。石田と宇都宮氏(69)も脱原発を掲げることが予想され、バッティングする。そこに民進党の中でも保守的な長島氏が参戦すれば、自民党支持層と民進党支持層に食い込むことになる。本紙昨報の上杉隆氏(48)も知名度を生かし、幅広く票を取っていくことになる。

 まさに誰が勝ってもおかしくないカオスな都知事選が待っている。

最終更新:7月8日(金)12時57分

東スポWeb