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ドッキリ映像!伝説の脚本家トランボを救ったのはこんな人でした

シネマトゥデイ 7月8日(金)21時6分配信

 誰もが知る名作『ローマの休日』を生み出しながらも、東西冷戦下の米国で起きた赤狩りにより映画界から追放された実在の脚本家ダルトン・トランボの救世主となったB級映画専門のプロデューサー、フランク・キングをご存じだろうか。今月22日に公開される映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』で、ジョン・グッドマンが演じる同人物の人となりを示す、ビックリ映像が公開となった。

【動画】伝説の脚本家トランボを救ったB級映画プロデューサーのビックリ映像

 公開された映像は、共産党員を排除しようとする組織HUAC(下院非米活動委員会)の一人がB級専門の映画会社キング・ブラザーズ社を訪れ、「トランボを解雇しないと役者にボイコットさせ廃業に追い込むぞ」とキングを脅したところ、「あんたとは仲良くできねえ」と断固拒否し、いきなりバットで机上の花瓶を粉々にするというもの。まるで火山が噴火したかのように「好きにしろ。役者は素人でもいい。どうせ、うちの映画はゴミだ!」と激昂しながらバットを手に男ににじり寄り、撃退する何とも痛快なシーンだ。

 キングは実在の人物で、兄弟のハーマン&モーリーと共に、1940~50年代にかけて多くのB級ギャングもの、ホラー、SF、西部劇を製作。彼らは政治に全く関心がなく、興味があるのは金儲けだけ。初めはトランボ一人でキングから依頼された低予算映画の脚本を請け負っていたのが量が多すぎて手が回らなくなり、仕事を干された仲間たちを巻き込んで、いつしか工場状態に。そうしてハリウッドを追われた脚本家たちを雇い続け、結果的にブラックリストの効力を衰えさせるのに一役かうことになった。

 アカデミー賞主演男優賞候補になったトランボ役のブライアン・クランストンの名演もさることながら、持ち前の巨体&貫禄でハリウッドのはみ出し者を好演したグッドマンの存在感は圧巻! 刑務所に入れられ、共産主義の仲間たちに裏切られ、追い詰められていくトランボの苦しみが続く中、毒舌&ひょうひょうとしたキングとトランボとのトボけた味わいの交流は一縷の希望を示すシーンとして鮮烈な輝きを放っている。(編集部・石井百合子)

映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』は7月22日よりTOHシネマズシャンテほかにて全国公開

最終更新:7月9日(土)0時58分

シネマトゥデイ