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<セトウツミ>大森立嗣監督に聞く 「2人の間に流れる“間”を大事にした」

まんたんウェブ 7月8日(金)23時17分配信

 俳優の池松壮亮さんと菅田将暉さんがダブル主演する映画「セトウツミ」(2日公開)は、マンガ誌「別冊少年チャンピオン」で連載中の此元和津也さんの同名マンガが原作だ。大阪のとある河原に座り、とりとめのない話を延々と続ける学ラン姿の2人、瀬戸小吉と内海想……2人並んで“セトウツミ”。映画は、彼ら2人のやり取りを中心に展開していく。メガホンをとった「さよなら渓谷」(2013年)や「まほろ駅前」シリーズ(11年、14年)で知られる大森立嗣監督に話を聞いた。

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 ◇選ぶ基準は「自分の感性」

 コミック6巻が8日に発売されたが、大森監督の元にオファーが来たのは、2巻目が出た頃。映画化するエピソードは、1~2巻の中から選んだ。選択基準は、セトとウツミの面白さが際立つよう、「外の人があまり主役になり過ぎていない回」だった。そして、「映画に向いている回」だという。例えば、原作にはゴリラ顔の先生のエピソードがあるが、「笑いの質がちょっと違う」と映画からは省いた。

 なぜなら、「セトウツミ」という原作が基本的に持っている笑いの要素は、大森監督によると、「2人のずれ」や「言葉の使い方のような独特のセンス」にあるからだ。代表的なのが、映画でも使用している「ツール・ド・フランスの観客ばりに」というせりふ。「ああいうのは、爆笑はしないけれどクスッとしてしまう。でも、“ゴリラ”になると顔芸みたいなギャグになっちゃう」と映画とマンガの笑いの質の差を説明する。

 とはいえ、監督がいう「独特のセンス」は、分かる人には分かるが、分からない人には分からない危険性がある。そういうとき大森監督は「自分の感性」で選ぶという。「お客さんがこう思うということは、俺はあまり考えない。自分が面白いと思ったものを選んでいきますね」と言い切る。「万人がどう思うかということは、分からないですよね。それを考えると、だんだん平たくなっていっちゃうというか、分かりやすい方に行くというか。そうなっていくと、ちょっと俺の仕事じゃないなと思っちゃうところはありますね」。その言葉に監督としての自負がのぞく。

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最終更新:7月8日(金)23時21分

まんたんウェブ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。