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虎党の関大・宮本名誉教授が語る阪神浮上のカギ

東スポWeb 7月8日(金)16時31分配信

 最下位から脱出したとはいえ借金9と苦しい戦いの金本タイガース。今後はいったい…。大の虎党で知られる関西大学の宮本勝浩名誉教授(71)に聞いた。

 超変革には時間がかかると思っていました。今季は若手を育てることに力を入れるということでやってきた。即優勝とかはなくても、そこそこ期待はしていましたが…。抑えの呉昇桓、マートンが抜け、それをカバーするための超変革として、初めは高山が活躍してくれた。でも、5月中旬くらいからの悪い予感が当たりました。若手がそれを続けるのは難しく、調子は落ちる。そうなると、首脳陣とすれば、代えようか、となる。若いときに成果を求められるのはすごいプレッシャーになるでしょう。

 春ごろに吉田義男さん(元監督、評論家)とお会いしたとき、こういう話をされていました。現役時代の吉田さんは体が小さかったけど、足が速く、守備がいい。でも、最初はプロのスピードについていけず、エラーばかりしていた。投手陣は「なんでエラーするんや」と怒るし、吉田さんは「もう代えられるやろ」と思っていたらしいんです。でも、当時の松木謙治郎監督は吉田さんに「お前、今日もエラーしたな。明日もエラーせえよ」と…。

 どんだけエラーしても明日も使うで、ということなんです。失敗してそこから覚える。吉田さんは「この監督のために」と、ものすごく練習したというんですね。辛抱して使ってもらったから今の自分があるんや、と。

 阪神でも若手が伸びてきたけど、打たないと代えられる。すると選手も余計に硬くなって失敗する。今年は優勝争いをするんじゃなく、根気よく、来年に備えるような年にしてほしいんですよ。阪神ファンは気が短いし、私もそう。でもファンにとっても辛抱の1年。最下位でもBクラスでもしゃーない。来年に若手を固定し、クリーンアップ、抑えを固められるような見通しを持って、筋道をつけてもらいたい。(関西大学名誉教授)

最終更新:7月8日(金)16時31分

東スポWeb