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トルコギキョウ 花粉なし、観賞長く サカタのタネ開発

日本農業新聞 7月8日(金)12時30分配信

 サカタのタネ(横浜市)は7日、世界で初めて花粉を作らないトルコギキョウを開発したと発表した。花粉で花や衣服が汚れることがない。受粉が起きないため花持ち性に優れるメリットがあり、花粉を作る従来品種に比べて1週間ほど長く観賞できるという。

 長野県安曇野市の同社農場で開いたトルコギキョウの見学会で披露した。

 開発したのは、花弁の色が白、白地にピンクの覆輪、白地に紫の覆輪――の3品種。いずれも小輪のシングル咲きで、2017年から試験販売する。トルコギキョウは通常5、6本ほどの雄しべを持つが、新品種は雄しべが退化し花粉も作らない。

 無花粉の花は既にヒマワリやユリなどで育種されているが、トルコギキョウでは初めて。「切り花で課題だった衣服の花粉汚れから解放され、輸送時に花粉が飛んで花弁の色を損ねてしまうのも防げる」と同社は説明する。

 同社の試験では、従来品種は受粉すると10日ほどで花弁が閉じてしまうが、新品種は平均7日長く開花した。花持ちが悪くなりやすい夏場で特徴を発揮し、同社は「切り花需要が高い盆シーズンの出荷に適している」とする。

 今後は、日本市場で人気が高い八重咲きタイプについても、無花粉品種の開発を進めるという。

日本農業新聞

最終更新:7月8日(金)12時30分

日本農業新聞