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新日鉄住金・和歌山の第5高炉、稼働日数で世界最長達成へ

鉄鋼新聞 7月8日(金)6時0分配信

 新日鉄住金和歌山製鉄所(和歌山市)の第5高炉が来週にも稼働日数で世界最長記録を塗り替える見通しだ。11日に稼働日数が1万368日(約28年5カ月)となり、アルセロール・ミッタルが持つ現在の世界記録を1日上回る。一般に高炉の寿命は20年程度とされるが、新日鉄住金は炉内の耐火レンガの損耗を抑える高度な操業管理や補修技術を駆使して炉寿命を延ばしている。

 和歌山第5高炉は炉内容積2700立方メートルの中型高炉。1988年2月22日の火入れ(第三次)以来稼働を続けている。昨年7月に稼働日数の国内最長記録を達成し、世界記録を塗り替えるか注目されていた。
 現在の世界記録はアルセロール・ミッタルの伯ツバロン製鉄所第1高炉の1万367日。同高炉は83年11月30日に火入れされ2012年4月17日まで稼働した。
 高炉の寿命は炉底部の耐火レンガの損耗度合いに大きく左右される。炉底のレンガは1500度に及ぶ溶銑や溶けたスラグに侵食されるため、経年によって薄くなる。この残存厚が一定の基準を下回ると、高炉改修などの抜本的な設備対策が必要になる。
 新日鉄住金は高炉の延命対策で豊富な技術知見を持つ。和歌山第5高炉では炉内で溶銑の流れ方を制御し、鉄鉱石など原料の荷重バランスを調整するなどして炉底の耐火レンガの損耗を抑制。炉体の一部となるステーブ(炉体冷却装置)交換も実施し、炉寿命を延長してきた。
 高炉改修は300億円超に及ぶ多額の費用がかかるため、新日鉄住金をはじめとする日本の高炉各社は長年にわたり炉寿命延長対策に力を入れてきた。国内の高炉寿命は80年代に5~10年だったが、90年代には15年程度に伸長。00年以降は20年前後が目安となっている。
 和歌山では第5高炉の後継となる新第2高炉(炉内容積3700立方メートル)を既に新設し稼働を待機させている。ただ第5高炉から新第2高炉に操業を切り替えると設備能力が増すため、鉄鋼需要の先行きが不透明なことなどを踏まえ当面は第5高炉の操業を続けるとみられる。
 和歌山では09年にも当時操業していた第4高炉で稼働日数の世界最長記録を打ち立てた実績がある。ただその後、アルセロール・ミッタルの伯ツバロン製鉄所第1高炉に記録を塗り替えられていた。今回、和歌山第5高炉で再び記録を更新することになる。

最終更新:7月8日(金)6時0分

鉄鋼新聞

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