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北朝鮮、偽札製造を再開か 中国で工作員逮捕

The Telegraph 7/8(金) 10:00配信

【記者:Julian Ryall】
 精巧な偽米100ドル札を持ち込んだ米北朝鮮の工作員を中国警察が逮捕した。北朝鮮が偽札製造に再び手を染め始めた疑いが持たれている。

 韓国の中央日報(JoongAng Daily)が伝えたところによると、この工作員は2つの銀行で500万ドル(約5億円)を両替し、その金を預け入れようとして北朝鮮との国境沿いの中国北東部・丹東(Dandong)で逮捕されたという。

 両行の計数機が大量の偽札を検知。男は逮捕され、口座は凍結された。男の氏名は公表されていない。

 同紙は中国国内にいる複数の情報筋の話として、逮捕された工作員は元北朝鮮政府関係者で、韓国に関する情報収集を担当する部門に所属していたと自白したと伝えている。

 同紙によると、両替した金は日用品や家電製品の購入に充てるつもりだったという。北朝鮮では高級品とみなされる家電製品は同国へ向けて発送され、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が自身の忠実な支持者らに贈るはずだった。

 米当局は、北朝鮮が100ドル札の偽造を始めたのは1970年代にさかのぼるとみている。80年代後半には、本物とほぼ見分けがつかない「スーパーノート」と呼ばれる偽札を製造するようになった。米当局の推算によると、北朝鮮政府は少なくとも4500万ドル(約45億円)相当のスーパーノートを、主に在外公館を介して流通させたとみられる。

 公式アイルランド共和軍(OIRA)の参謀長とされるショーン・ガーランド(Sean Garland)氏は1998年、在モスクワ(Moscow)の北朝鮮大使館を訪問。ガーランド氏はその後、北アイルランドの首府ベルファスト(Belfast)で逮捕され、アイルランド・ダブリン(Dublin)と英バーミンガム(Birmingham)で数百万ドル相当の偽造通貨を両替した疑いで尋問を受けた。同氏はその後アイルランドに逃れ、アイルランド側は米当局が要請した身柄の引き渡しを拒否した。

 これらの偽札はおよそ10年前、米国が3Dセキュリティーリボンやマイクロ文字といった新技術を駆使した紙幣を導入したのに伴って減り始めた。

 しかし北朝鮮が今年1月に4回目の地下核実験、さらに翌2月にロケットの打ち上げを強行したことを受けて、国連(UN)は北朝鮮に対する制裁を強化。これが主因となって同国の財政状況は逼迫(ひっぱく)し、核開発やミサイル計画の資金として必要となる外貨を入手する新たな手段を模索しているとみられている。

 また北朝鮮を訪れた外国人に偽の米ドル札を渡しているという報道も相次いでいる。訪問客らは同国を離れて初めて偽札をつかまされたことを知るのだ。【翻訳編集】AFPBB News

最終更新:7/8(金) 10:00

The Telegraph

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