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移籍を繰り返す元ブラジル代表FWパト、定住の地は何処?

ニッケイ新聞 7月8日(金)20時25分配信

昨年末から、所属チームを巡り、落ち着かない日々をすごしているブラジル人ストライカー、アレッシャンドレ・パト(26)が、ここに来てまたも移籍先を取り沙汰されている。
 パトの流浪の原因を作ったのはコリンチャンスだ。イタリアの名門ACミランに所属していたパトと契約を結んだのは2013年のこと。
 だが、13年のシーズンが不調だったパトは控え選手となり、同年のコパアメリカで、チップキックのPKを失敗すると、ファンからの反感が一気に高まった。
 翌14年、当時サンパウロの中心選手だったジャジソンとの交換トレードとなった。サンパウロ移籍後のパトは復調し、15年末までの2年間、101試合で38点を記録。得点王ランキングで上位につけるほどにまで調子を戻してきた。
 欧州復帰の希望もあるパトは、15年の終りになるとサンパウロを退団したが、ここからがややこしかった。
 なぜなら、ジャジソンはコリンチャンスに完全移籍だったが、パトのサンパウロへの移籍は、レンタルの形で行われていたためだ。サンパウロ退団も形式上はレンタル期限切れによるコリンチャンスへの復帰だった。
 コリンチャンスとしては在籍させても居場所が見つけにくい状態にいたが、タイミングよく、1月下旬にイギリスの名門チェルシーからレンタル移籍のオファーがあり、これでパトは渡英した。
 だが、チェルシーでは出番がなく、移籍して数カ月はベンチにさえ座らない日が続いた。ようやく4月2日の試合で得点を決めたものの、チェルシー側はレンタル期限の6月30日以降の更新を望まなかった。
 再びパトはコリンチャンスに戻ってきた。13年から16年末までの4年契約だったために、契約期間は今年の12月31日まであるためだ。だが、パトの移籍願望は強く、コリンチャンスも彼を求めてはいなかった。
 すると、イタリアの名門ラツィオから、移籍のオファーが舞い込んだ。移籍金は500万ユーロ(およそ5億5千万円)だ。
 早熟の天才と呼ばれたパトももう決して若くはないが、ブラジル人ストライカーの中では結果を出している選手のひとりではあり、欧州の中堅クラス以上のチームでレギュラーとして活躍すれば、セレソン復帰もまだ夢ではない。現在のたらいまわしの状況にどのような結末が訪れるのか。

最終更新:7月8日(金)20時25分

ニッケイ新聞

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