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【いま大人が子供にできること(13)】 男子だって、占いの本が読みたい!

ニュースソクラ 7月8日(金)18時0分配信

変化をすぐに判断せず、受け止めてみる

 今年、ある小学校のアンケート(今年、どんな本が欲しいか書いてもらうんです)を集計していたら、いくつか「ふーむ」な点があったのですが、一番大きな「ふーむ」は六年生男子からの「女の子用のピンクの本じゃない、男子用の占いの本が欲しい」でした。

 いうまでもなく、占い本は小学校の女子向けの本のなかで一番売れる、何十年ものあいだ、不動の一位、のアイテムです。
大人の女性の雑誌にだって、占いのコーナー、たいていあるよね?

 でも、男子? 男子が占いの本を欲しがるの?

 といっても最近、大人の男性のあいだで流行ってる本の一つが「男の占い」だということは知ってました。でもそれがまさか、小学校男子にまで飛び火するとは思ってなかったんです。

「そういえば……」と何人もの小学校司書が言い出しました。
 最近、男の子が“名前占い”とかの本をやたらと借りていくようになった、と。

 それまでは、男子の定番は“アトランティス大陸”だの“UFO”だの“空想科学読本”でした。
 そういわれれば、まだ“空想科学読本”を読むとこはあるけど、全体としては減ってきてるような気がする……。

 でもって考えてみれば“ムー大陸”だの“ネッシー”だのは、最近まるっきり聞かなくなった気がするのです。

 もうそこまで荒唐無稽だと嘘だとわかってしまって“のれない”のか? まだ“マチュピチュ”だの“ナスカの地上絵”だの、本当にある不思議なもの、のほうには反応するのですが……。

 もう少し大きい層、高校生や大学生、20代には廃墟だの、夜の工場だのが人気です。
 そういうとこにはお金がないと行けないから小学生にはまだ無理だ……。

 あちこちにある、えーとなんてったっけ、そうそう、パワースポット巡り(?)も最近は男子グループが多いらしい……。
 これは私は自分では見たことないのですが、女子よりむしろ男子、のほうが最近は多いですよ、と教えてくれた人がいました。

 で、小学生は、そのかわりにというか、そこまでしかできないから、占いなの?
 女の子と同じに?
 それとも男子の好みの占いは女子とは違うのか?

 調べたら、女子向けなんですが、もろ女子向け、じゃない占いの本が4、5冊は見つかりました。
 とりあえず今年はそれを入れて感想を聞いてみようと思います。

 始まったばかりなので、これがいったい何を意味するのか、はまださっぱりわかりません。
 どっちの方向に転がってくのかもわかりません。

 彼らはボカロにはまっている二つ三つ年上の人たちとはすでにつるめないのか?
 これはなにかの始まりなのか?

 ひとつ言えるのは、自分の価値基準で「なんだ、男のくせにそんな本、読みやがって!」みたいに簡単に判断しちゃわないほうがいいだろうな、ってこと。

 もし万が一、ご自分の息子さんがそういう本を読んでいたとしたら、とりあえず「ふーん、そういうの、読むんだ~」で、止めておいてください。
 そうして「どうして読みたいの?」と聞けば、会社の部下の気持ちも教えてもらえるかもしれません。

■赤木 かん子(本の探偵)
1984年、子どもの本の探偵としてデビュー。子どもの本や文化の評論、紹介からはじまり、いまは学校図書館の改装からアクティブラーニングの教えかたにいたるまで、子どもたちに必要なことを補填する活動をしている。
高知市に「楽しく学校図書館を応援する会」として学校図書館モデルルームを展開中……。
著書多数。

最終更新:7月8日(金)18時0分

ニュースソクラ

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