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日本酒「鍋島」の富久千代酒造、「はばたく300社」に 佐賀・鹿島

佐賀新聞 7月8日(金)18時10分配信

酒蔵ツーリズム誕生に貢献

 日本酒「鍋島」の銘柄で知られる鹿島市浜町の富久千代酒造(飯盛直喜社長)が、中小企業庁がまとめた「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選ばれた。佐賀県内からは唯一で、日本酒の品質が品評会で高く評価されたことや、市内の酒蔵を巡る地域おこし「鹿島酒蔵ツーリズム」誕生への貢献が認められた。

 300社は、革新的な製品開発やサービスの創造、地域貢献や海外への販路展開などの取り組みを基準に選ばれた。同庁が5月に発行した冊子に、「商店街30選」と合わせて紹介された。

「鍋島」ブランド育成を評価

 富久千代酒造は、こだわりの地酒を造るという価値観を共有した小売店とともに1998年に「鍋島」を立ち上げ、地道にブランドを育て上げてきた。2011年に国際的なワイン品評会「IWC」の日本酒部門で「鍋島 大吟醸」が最高賞のチャンピオン・サケに選ばれると、話題沸騰。鹿島市内の酒蔵が団結して酒蔵ツーリズムを始め、5回目の今年3月は2日間で7万人が訪れた。

 冊子は同社の概要や、周辺地域への観光客が増えている現状を紹介。商品に精通した小売店を通じて消費者にアピールし、他社銘柄と並ぶことで佐賀全体の日本酒の活性化にもつながっているとする。

 「鍋島」の立ち上げから関わってきた佐賀市の山田酒店の山田晃史店主(47)は「感無量。消費者目線でしっかりとものづくりをしていけば、佐賀という人口が少ない地域でも先が開ける」と実感。飯盛社長は「多くの人の手助けがあってこそもらえた賞。佐賀の酒を中心にいろいろな発信が加速していけば」と話す。

 冊子の内容は中小企業庁のホームページで閲覧できる。300社選定は2006年から始まり、「元気なモノ作り~300社」「がんばる~300社」と名前を変えながら10~13年を除く毎年実施している。

最終更新:7月8日(金)18時10分

佐賀新聞