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【MLB】イチロー、今年は選外も…米著名ジャーナリスト「歴代オールスターの一人」

Full-Count 7/8(金) 21:53配信

6年ぶり夢舞台に“待望論”も出場ならず、「最も値する選手の一人がいない」

 マーリンズのイチロー外野手は今季、規定打席未満ながら打率.337、出塁率.411、得点圏打率.435と好調を維持。6年ぶりのオールスター出場への“待望論”もあったが、選出されることはなかった。ニュージャージー州最大のニュースサイト「nj.com」は、著名なジャーナリストのエド・ルーカス氏のコラムを掲載。同氏は、背番号51が選外となったことに失望しつつ、「オールスター漏れのイチローはいまだ史上最高」と題した文章で、「ベースボール史上のオールスターの一人」と絶賛している。

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 今年のオールスターは12日(日本時間13日)に、サンディエゴのペトコパークで開催される。地元番記者がツイッターで「オールスターに選ばれるべきでは?」と呼びかけるなど、今季の大活躍で米国内でも球宴出場への“待望論”が起こっていたイチローだが、5日(同6日)に発表されたメンバーの中に名前はなく、最後の出場者を決める「ファイナルボート」の5人の候補者にも入らなかった。

 ルーカス氏はコラムの中で、オールスターが12日に開催されるという事実に触れつつ「最も選出に値する選手の一人は、しかしそこにいない。シンプルにファーストネーム(イチロー)で知られる両大陸のスーパースターは、家で過ごすことになる」と言及している。

 一方で、「何人かが予期したように、もしイチローが今季での引退をスプリングトレーニングで発表していたら、MLBはこの未来の殿堂入り選手に対してカル・リプケン、マリアノ・リベラ、デレク・ジーターなどと同様に、オールスターで特別な見送りを行ったに違いない。そのようなお別れツアープランは宙ぶらりんになっている」とも指摘。イチローが50歳までプレーすると明言していることについても触れている。

ルーカス氏が感銘を受けたイチローの人柄、「最も心を打たれたのは彼の謙虚さ」

 ルーカス氏は、イチローのメジャーデビュー時の衝撃を回顧。2001年に渡米した日本人野手は、リーグトップの打率.350、242安打、56盗塁をマークし、リーグMVPと新人王をダブル受賞。メジャー史上2人目となる快挙だった。さらに、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞にも輝いた。ゴールドグラブ賞は2010年まで10年連続で獲得しており、イチローがメジャー史に残る名手として名前が刻まれることも間違いないだろう。

 そんなイチローの大きな功績の1つは、パワー全盛で、禁止薬物も蔓延していたと言われる時代に、一線を画したスタイルでメジャーを席巻した点だとルーカス氏は指摘。「彼のスレンダーな体型は、イチローが高いレベルで野球をプレーするために生まれてきた事実を偽って伝えている。彼はその小さな体格でありながら安打製造機であり、頼もしく有用だ。野球のPED時代に彼が対峙したメガサイズボディーと比較するとさらにいっそう小柄だ」としている。

 さらに、ルーカス氏はその人柄にも感銘を受けたという。「イチローについて最も私が心を打たれたのは、彼の謙虚さだ。特にポジティブな遺産を残すことになった時の。私が彼にどう人の記憶に残りたいか尋ねたとき、彼は言った」として、イチロー本人のコメントを紹介している。その内容は以下の通りだ。

「僕は人々、特に若い子たちに、筋肉質でも大きくもないと見られるのが嬉しいです。彼らは僕が標準的な体格だし、他のチームメートと比べると小柄だということに気づくんです。もし僕と同じような体格の人がチームの勝利に貢献するようなプレーをできるのであれば、他の人もできるということです。野球選手になることを夢見る子供たちは、人々から体格などをどう見られるか気にする必要はない。彼らは彼ら自身のゴールに向かって、目標を達成するために、努力するべきです。僕がそうしたように。それが僕をハッピーにしてくれます」

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最終更新:7/8(金) 22:58

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