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「先行、まくりで上へ」 2世競輪選手佐々木龍、11日デビュー

カナロコ by 神奈川新聞 7月8日(金)17時58分配信

 競輪界で2世、3世選手は珍しくないが、現役の親子選手となると神奈川には郡司浩平(25歳、99期)、小島歩(26歳、97期)ら5組と多い。そこに11日からの取手競輪場でデビューする107期生の佐々木龍(25歳)が加わる。

 佐々木は、佐々木龍也(神奈川、51歳、57期)の長男。父の龍也は法政二高の自転車部のエースとして活躍し、1986年に花月園競輪場でプロデビューした。

 96年には世界選手権など国際大会に出場し、翌年のアジア選手権のケイリンで優勝。競輪では93年のオールスター5着、95年の寛仁親王牌6着などG1の決勝でも踏ん張っていた。

 父に憧れた龍は、横浜高で自転車を始めて実力をつけ、早大では全日本学生選手権の1キロタイムトライアルを制すなど実績を残し、国際大会にも出場。卒業前に父に「競輪選手になりたい」と話して受験したが、ダッシュ力がなくハロンタイムが足りずに2年続けて落とされた。

 「気持ちにプロになる資格がなかった。安易でした」と反省。「あと一度受験させてください」と願い、父に「働きながらなら良い」と言われたという。そこで早大の先輩で元選手の豊岡弘氏に相談。長崎県立鹿町工高教員の豊岡氏は「長崎国体の強化選手の枠があるから」と高校の事務職員になって、自転車部の高校生と一緒にダッシュ力を磨いた。

 競輪学校では、滝沢正光校長から「脚質は先行しかない」と言われ、競走でも意識。70走中先行したのは10回だったが着絡みはなかった。勝てたのは、まくりで7勝、追い込みで12勝。卒業後は父の弟子、松谷秀幸(神奈川、33歳、96期)らと猛練習し、「持久力を伸ばしたい。ダッシュ力も大切ですから、もがいたりしてます。とにかく、先行、まくりで上を目指します」と話す。

 父の龍也は「まだまだですが、同じ年台の郡司浩平君や原田研太朗君が頑張ってますから、プロになって満足せず、精神面でも強くなって自力基本に攻める選手になって欲しい」と後押しする。

最終更新:7月8日(金)17時58分

カナロコ by 神奈川新聞