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生け花の「柱」彩る 北國いけばな研究会花展

北國新聞社 7月8日(金)3時21分配信

 第54回北國いけばな研究会花展2016(同会、北國新聞社主催)は7日、「宙・柱・抽」をテーマに金沢21世紀美術館市民ギャラリーBで開幕した。天井高4.5メートルの空間を生かした大作10点が並び、個性豊かな生け花の「柱」が来場者の感性を刺激した。

 今回は「ちゅう」と発音する三つの字をテーマに、出品者とアシスタントが高さ2メートル以上の大作を披露し、花の道を追求する心の「柱」を示した。

 ソユーズ宇宙船の打ち上げ成功に沸いたこの日、花展会場でもロケット打ち上げを紙管やエンゼルヘアーで表現した作品が注目を集めた。赤く着色した桑の木や園芸用品を使ってUFOを抽象化した大作も宇宙への関心を高めた。

 墨字が入った和紙の風船を縦に連ね、流木と共に構成した大作は、素朴な味わいを伝えた。近所の老夫婦が亡くなり、大切にしたサルスベリが枯れたのを譲り受けた作者は、逆さまにして枝ぶりを生かし、自然への思いを込めた。

 島根県出雲地方の築地(ついじ)松(まつ)から着想を得て、黒竹と笹竹を構成した大作には、日本の美意識と、自然への畏怖の念が表現された。照明を落とした空間では、ステンレス棒で雨を降らせたり、白と青の板を組み合わせたりと異素材との融合も目を引いた。

 北國いけばな研究会は1964(昭和39)年に創設され、流派を超えて生け花の研究に取り組んでいる。10日までで、入場料は500円となる。

北國新聞社

最終更新:7月8日(金)3時21分

北國新聞社