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草舟で大海原へ 3万年前の航海再現

琉球新報 7月9日(土)5時0分配信

 【与那国】人類が琉球列島に渡ってきたルートを探る国立科学博物館の「3万年前の航海徹底再現プロジェクト」で、プロジェクトチームは12~15日の予定で、与那国島から竹富町西表島まで草舟による渡海に挑戦する。

 草舟は与那国島に自生する植物で手作りし、チームは練習を重ねてきた。

 チームは「祖先たちの海へのチャレンジを可能な限り探求したい」と意気込んでいる。
 草舟の材料は植物ヒメガマを使用。細長い草で島民も参加して6月から刈り取りを始めた。その後、与那国島で「イトゥ」と呼ばれる植物トウズシモドキを縄代わりに草を束ね、その束をさらにまとめ、全長約6メートルの丸太のような形にし、これを2個並べ組み合わせ、幅約1メートルの人が座れる舟を完成させた。

 チームは6月下旬までに練習用の草舟を作り、久部良区のナーマ浜で練習を開始した。沖合に出て草舟の強度やこぐ速さなどを確認し、同時に本番用の舟の制作を進めた。

 天候が悪化しなければ12日早朝に出発。7人が乗船し約30時間超の航海を見込んでいる。

 地元から練習に参加した飲食店経営の入慶田本竜清さん(33)は「浮力はしっかりしている。せっかくなので乗り手に選ばれたい。与那国でこのようなプロジェクトができて誇りに思う。ぜひ成功させたい」と力を込めた。

琉球新報社

最終更新:7月9日(土)5時0分

琉球新報