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水ぼうそうと同じく幼児の間に流行しやすい「おたふくかぜ」ってどんな病気?

ベネッセ 教育情報サイト 7月9日(土)10時0分配信

水ぼうそうと同じく、幼児の間に流行しやすいおたふくかぜ。「ムンプスウイルス」というウイルスによって引き起こされる感染症で、3歳以上の幼児から10歳くらいまでの児童が発症しやすいと考えられています。おたふくかぜがどんな病気か、どのように予防すればいいのかご説明します。

症状:耳の下やほっぺたが腫れて痛みや熱を伴う

おたふくかぜは文字通り「おたふく」のようにほっぺたが腫れることからこのように呼ばれてきました。正確には流行性耳下腺炎といい、主として耳下腺(じかせん)という唾液腺(だえきせん)の炎症です。頬の後ろ側の耳の下が腫れ、耳が持ち上げられたようになります。最初は片方だけが腫れ、翌日以降に両方が腫れるケースが多く、食事の際に唾液が出るため痛みが強いので、かかった子どもが固形食を食べなくなることもあります。その他、腹痛、頭痛、発熱などの症状が現れますが、時にはこれらの症状が現れない場合(不顕性感染)もあり、おたふくかぜと気づかれないこともあります。

潜伏期間は2~3週間。くしゃみや咳など飛沫感染するため、幼稚園・保育園や学校で流行するとあっという間に広がります。

腫れは、1~2週間で引き、ほかの症状も軽快することが多いとされています。
多くの場合、おたふくかぜは軽い症状で済んでしまうことも多く、一度感染すれば抗体ができ、再び感染・発症することはごく少ないといわれています(まれに2度感染する人もいます)。

無菌性髄膜炎、難聴、脳炎、睾丸炎などの重い合併症を起こしやすい

合併症として、無菌性髄膜炎、脳炎、睾丸炎、卵巣炎などを起こす危険性が高く、特に無菌性髄膜炎は10~30人に1人という高い割合で発症することが知られています。また、1万5千人に1人の程度の割合で発症すると考えられている「ムンプス難聴」という病気もあり、難聴になってしまうとなかなか有効な治療法がありません。

ほかにも脳炎、睾丸炎や卵巣炎による不妊症や膵炎など多くの合併症が起こることで知られています。こういったリスクを避けるためにも、1歳を過ぎたら予防接種を考えましょう。予防接種を受けておけば、もし発症した場合でも軽い症状ですむといわれています。

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最終更新:7月9日(土)10時0分

ベネッセ 教育情報サイト