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オゾンホール縮小を初めて確認、2050年には「完全消滅」か

The Telegraph 7月9日(土)11時0分配信

【記者:Sarah Knapton】
 南極上空のオゾン層に開いた穴、オゾンホールが縮小し始めたとする調査結果が、6月30日付の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。
 
 調査を行ったのは、英リーズ大学(University of Leeds)と米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チーム。地球上の生命を有害な紫外線から守るオゾン層の回復が確認されたのは、これが初めてという。

 報告によると、毎年9月時点で観測されるオゾンホールの平均面積は2000年以降、170万平方マイル(約440万平方キロ)縮小した。縮小分は英国の国土面積の約18倍に相当する。また報告は、2050年までに南極上空のオゾンホールは完全に消滅すると予測している。

 オゾンホールの縮小は、1987年に採択されたモントリオール議定書(Montreal Protocol)の成果だ。同議定書はスプレーや冷蔵庫にフロンガスを使用することを禁止した。

 リーズ大のライアン・ニーリー(Ryan Neely)博士は「観測結果と計算モデルが一致した。南極のオゾン層回復が始まった」と明言した。

 オゾンホールが最初に確認されたのは1950年代で、80年代半ばには英南極研究所(British Antarctic survey)の科学者らが、10月になるとオゾン全量が減少することに気付いた。以降、オゾンホールは拡大を続け、2000年のピーク時には1500万平方マイル(3885万平方キロ)の大きさに達した。だが、その後は数度の急拡大を除き、過去15年にわたって安定的に推移してきた。しかも最近の急拡大の原因は大気中の塩素ではなく火山の噴火で、オゾンホールは実際には縮小していることを研究チームは示した。

 調査を主導したMITのスーザン・ソロモン(Susan Solomon)教授は「これまで成し遂げてきたことが、地球を回復に向かわせていると確信している」と述べた。

 オゾンホールは毎年8月から拡大し始め、10月に最大となる。【翻訳編集】AFPBB News

最終更新:7月9日(土)11時0分

The Telegraph