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《消えた鉄道 今昔》旧松井田駅 初のスイッチバック駅

上毛新聞 7月9日(土)6時0分配信

 旧国鉄信越線のスイッチバック式の旧松井田駅は1962年、電化をきっかけに廃止、移設された。

 官設鉄道の高崎―横川間が1885年に開通した際に設置された駅。本線の線路が傾斜のきついところに敷設されていたため、分岐した引き込み線に置かれた。「幹線鉄道では日本初のスイッチバック駅」(大島登志彦高崎経済大教授)とされる。

 松井田町誌によると、1961年の国鉄輸送増強計画に基づき、松井田駅を移転してスイッチバックをなくす方針が打ち出された。町は検討を重ね、八城、新堀両地区に新駅を設置することを条件に受け入れた。八城地区に現在の松井田駅、新堀地区には西松井田駅がそれぞれ新設された。

 スイッチバックのなごりは西松井田駅付近で確認できる。大きくカーブした引き込み線跡は道路となり、旧駅があった松井田東中の方向に延びている。

 当時の写真を撮影した田部井康修さん(82)=高崎市=は「高崎方面から本線を走って来た蒸気機関車は、写真右手前の引き込み線に入った後、左奥にある駅にバックで進んだ」と説明する。

最終更新:7月9日(土)6時58分

上毛新聞