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小学校入学に向けて、感情をコントロールできる子になるためには?【基礎知識編】

ベネッセ 教育情報サイト 7/9(土) 12:01配信

すぐカッとなってしまう、すぐ泣いてしまう……。就学を控えるお子さまの様子を見ていて、もう少し感情を上手にコントロールできたらよいのにと思う保護者のかたもいるのではないでしょうか。そこで、感情をコントロールする力を育むために必要なことを、発達心理学がご専門の聖徳大学准教授の佐伯素子先生に伺いました。

0歳児でも感情をコントロールしている!?

「喜び」「怒り」「悲しみ」「恐れ」といった基本的な感情がそろうのは、生後6~7か月ころと言われています。このごろは、おなかがすいたり、おむつがぬれたりしたら、泣いて保護者に訴え、不快な気分を調整してもらいます。ただ、指しゃぶりは寂しさや不快な気分を感じているに、自分をなだめる行為だと言われ、0歳児でも感情をコントロールしようとしていることがうかがえます。

1歳ぐらいになると、不安や恐怖を感じるに、保護者の表情から事態を判断して、安心したり、警戒したりします。また、保護者は子どもにとって安心の基地になっています。不安や恐怖を感じるに保護者のところに戻って、安心感を得たら、再び世界を探索しはじめます。

2~3歳ごろから徐々に感情をコントロールすることを学んでいきます。このころのお子さまは、悲しい・楽しいといった自分の気持ちと、原因となった出来事を結びつけて考えられるようになってくるからです。たとえば、公園でお兄ちゃんがブランコに乗っていて、自分も乗りたいけれど、一つしかなくて乗れない場合、泣いて騒いで保護者に訴えて、感情をなだめてもらい、問題を解決してもらいます。この行為は、自分がブランコに乗りたいのにお兄ちゃんがなかなか代わってくれないからだと原因がわかるようになったからです。
また、この時期のお子さまの特徴として、「なんで?」「どうして?」という質問を多くするようになります。これは、ものごとには原因があると知るようになるからなのです。

4・5歳児になると、相手の気持ちを理解できるようになります。言語が発達することによって、自分の気持ちを保護者や友達に言葉で伝えられることが増えてきます。また、幼稚園や保育園で集団生活をするようになり、お友達とのけんかや葛藤を経験するようになります。お友達と仲良く遊ぶには、自分の気持ちを抑えることも必要であることを経験の中で学んでいきます。
小学校低学年になると、集団生活でよりもまれていくことに加え、徐々に論理的な思考ができるようになります。中・高学年になると、自分の感情に流されることなく、相手の立場で考えられることも増えてくるので、感情をコントロールする力は増していくと言えます。
このように、感情コントロールは、思考能力の発達、言語の発達、周囲の人との関わりが、相互に影響し合って、徐々に発達していくのです。

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最終更新:7/9(土) 12:01

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